好きなものは内緒?さとり世代は口コミもしない傾向が判明
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SNS、食べログ、Amazonのレビュー…今やネット上には口コミサイトがあふれる。レストランから家電まで、ちょっと調べれば数多くの「生の声」を手に入れられるようになった。
しかし自分の意見を気軽に発信できるようになった一方で、口コミを広める人は増えているのだろうか? さらに、それはどんな内容なのだろうか?
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■伝えてる口コミのタイプは?
しらべぇ編集部が全国20代~60代の男女1347名に「他の人にどんな口コミを伝えたことがある?」という調査を実施。
その結果、「いい口コミ」と答えた人は20.0%、「悪い口コミ」と答えた人は9.4%、「どちらもある」と答えた人は31.7%となった。
「いい口コミも悪い口コミ」も広めたことがない人も4割に迫ったが、6割以上の人が自分の購入した商品・サービスに関して、なんらかの反応をしているようだ。
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■男性のほうが無関心!
男女年代別の結果では、差が如実にあらわれた。男性の半数近くが良い口コミも悪い口コミもしたことがないと答えているのだ。これは女性の3割という数値からは大きく離れた結果だ。
マーケティングの世界では「女性は購買決定の8割を握る」と言われ、いかにその支持を得るかが重要とされるが、口コミの多さという意味でも、それは正しいようだ。
しかし、若い年代では変化も生まれてきている様子。男女ともに、すべての年代の中でもっとも高い数値を示したのだ。「さとり世代」と言われる現代の若者だが、口コミに関しても消極的な姿勢がうかがえる。
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■悪い口コミをもっとも伝える年代は…!
「悪い口コミなら伝えたことがある」と伝えた人の割合では、男女ともに60代以上の人々がともに一番高い数値となった。
多くの人生経験を積んだ結果、審美眼が厳しくなったのであろうか。接した商品やサービスに「一家言ある」人は多いようだ。
ただし、自分の発言が一気に広まる可能性のある現代だからこそ、口コミの内容にも注意したほうがよさそう。
若者はSNSで炎上しないように、高齢層は最近なにかと取り上げられる「クレーマー老人」と混同されてしまわないように、内容だけでなく伝え方にも気をつけるのがいいだろう。
(取材・文/しらべぇ編集部・樫くるみ)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年10月23日~2015年10月26日
対象:全国20代~60代の男女1347名