子供もいる公共施設では全面禁煙にすべき?条例化求める声も
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先日、しらべぇでは職場での「タバコ休憩」についての記事を取り上げ、非喫煙者の喫煙者に対する厳しい声が目立つかたちとなった。
タバコに関する議論は、なかなか尽きることがない。最近では、2歳児の子供にタバコを吸わせた動画をFacebookにあげた父親が逮捕された事件のように、親のモラルのなさで子供の健康を害するケースもある。
また芸能界では、現在公開されている西島秀俊主演の映画『劇場版 MOZU』での喫煙シーンの多さに、子供への悪影響が問題視された。
そこでしらべぇでは、飲食店などの喫煙環境に焦点を当てて調査をしてみることに。
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■半数以上が「子供がいる場所では全面禁煙に」と回答
アンケートサイト「マインドソナー」による全国の10代〜50代の男女301名を対象にした調査によると、「子供もいる場所では(居酒屋であったとしても)全面禁煙にすべき」と考える人が半数を超えた。
副流煙による健康被害は、子供のことを考えるとなおのこと神経質になるのかもしれない。
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■飲食店などでの喫煙環境どう思う? 喫煙者と非喫煙者の声
さらに飲食店や公共施設などでの喫煙環境について意見を聞くため、喫煙者と非喫煙者の両者に取材を試みた。
「飲食店などでの喫煙席は完全にないほうが、非喫煙者としては嬉しい。とくに、子供が一緒の時は。ただ、最近では分煙がしっかりしているところもあるので、そうしていれば気にしないかな」(30代女性)
「自分はタバコを吸う側だけど、吸うときに周囲の人に申し訳なさを感じている。小さい子がいると余計に…。喫煙スペースがないなら外に出て吸うのもいいけど、飲み食いしながらタバコを吸うのが好きなので、完全に吸えなくなるのは悲しい」(20代男性)
喫煙者、非喫煙者それぞれの権利を共存させるのは、非常に難しいとわかる。
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■ニューヨークでは全面禁煙 日本で望む人の声も
ちなみに日本と違い、ニューヨークではすでに飲食店や公共施設での全面禁煙が条例によりなされている。ニューヨークに住んでいたことのある非喫煙者の30代男性は、日本でも全面禁煙を望んでいるようだ。
「ニューヨークでは飲食店やバー、ライブハウスなどでも全面禁煙だった。公園などの公共施設でも禁止だったので、日本はタバコに関しての規制が緩いと思う。子供への影響だけでなく、非喫煙者が副流煙の害に悩まされるのは疑問も…いつか日本も全面禁煙になればいい」
日本では2014年に、舛添要一東京都知事が受動喫煙による害を訴えている。そのときの話によれば、2020年の東京五輪までに「禁煙条例」を作ることを目指すとしていたが、これには賛否の声も。今後の動向を見守りたい。
(文/しらべぇ編集部・chan-rie)