最近の世の中は「岩塩」をオススメしすぎ問題【成瀬心美の嫌よ嫌よも愛のうち】

みなさんこんにちは、成瀬心美です！

前回、焼肉を食べるときにいちいちどの部位を食べてるか言ってくる人について書きましたが、焼肉屋さんといえば、ランチでもたまに気になることがあります。

焼肉ランチといえば、「やった、昼間から焼肉食べられる！」というウキウキな気分で行くわけですけど、たまに「ハンバーグ」とか「焼肉丼」みたいにランチっぽいメニューしかなくて普通の“焼く焼肉”が楽しめないことがあるんですよね。

あれ、結構凹むんです。普通の焼肉のテンションで行ったのに…。「気分は奮発！　昼から肉焼いちゃうー！？」って。

あと、これはランチではないですけど、たまにちょっと高級な焼肉屋さんに連れて行ってもらうと、通常の“焼肉のタレ”が用意されてなくて、「こちらはこのタレでお召し上がりください」というシステムになってる場合があるんです。

それ自体は全然いいんですけど、わたしが特に気になるのは、「こちら、この塩でお召し上がりください」です。

●

近頃よく思うんですけど、最近の世の中は“塩で食べてください”感が強すぎませんか？

以前、親孝行のためにお母さんと旅行に行ってある旅館に泊まったときのこと。わたしもお母さんも、夜のコース料理をすごく楽しみにしてたんです。

でも、料理が出てくるたびに運んできてくれた人が言う言葉が…

いや、岩塩！　がんえんがんえんがんえん！ いや、素材！　そざいそざいそざい！

岩塩で食べて素材の味を楽しむこと、をオススメしすぎじゃないですか？！

確かに素材は美味しいけど、お肉のアブラとかすだちの汁とかあると塩がたっぷり付いちゃって、素材楽しみたいけど塩の味しかしなくなっちゃいますって！　しょっぱいから！！　岩塩のでっかい塊が奥歯に詰まるから！！！　永遠にしょっぱいから！！！！

一応、卓上しょうゆも置いといてくださいよ！　選択肢ください！！

●

他にも、旅館については「地ビール・地酒オススメしすぎ問題」もあるんですけど、それはまぁ置いといて、世の中ちょっと“塩でどうぞ”感が強すぎるんです。

種類もたくさんありますしね。岩塩、抹茶塩、トリュフ塩、わさび塩などなど…。“トリュフ塩”という言葉に問答無用に惹かれちゃう貧乏性なところは否めないですけど、わたしはやっぱり「しょうゆも普通に置いといて欲しい！」です。

焼肉もタレでも食べたいなぁ…！

（文／成瀬心美）