【実録】潔癖症の過剰な日常! 冬の白い息が菌にしか見えない男
12月に入り震えるほど寒くなって、冬になったことを実感するこの頃。外出することが嫌になって、家のコタツで丸くなっている人も多いではないだろうか?
しかし潔癖症の人たちは、違う理由で外出を避けているという。
■おさらい:「間接ケツ」の恐怖とは?
先日、「しらべぇ」では潔癖症に関するひとつの記事を紹介した。
上記記事では、潔癖歴5年の男性に「洋式便所にいかにして尻を触れずに用を足すか」について語ってもらったが、今回は冬の日常生活について語ってもらった。
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■『もやしもん』はコメディ? いやいやホラーですよ(笑)
Q.前回トイレの作法についてお話しをお伺いした際に、「他人の手が触れる部分がすべて敵に見える」ということでしたが外出が嫌になりませんか?
「はい、外出はできるだけ避けていますね。外に出てもストレスが溜まる一方で気が休まりませんから。」
Q.電車などは利用しないのですか?
「椅子には布製の吸い込むタイプとステンレスやプラスチック製の弾くタイプがありますよね。電車の椅子は布製の吸い込むタイプです。
つまり、ケツ由来の湿気をどんどん吸い込んでいるわけで大腸菌まみれなのですよ? その椅子に座るということは他人のケツ由来の湿気を自らのお尻にジョイントするということなのです。
それは『間接ケツ』であり『ケツ由来の湿気ネットワーク』ともいえます。」
Q.電車にも『間接ケツ』の恐怖が潜んでいると?
「電車は365日年中無休で菌の塊ですよ。夏は汗ばんだサラリーマンや高校生がいますし、雨の日なんかさらに湿度がプラスされて菌がどんどん繁殖しているのですから。」
Q.やはり夏の方が大変ですか?
「いえ、冬は冬でよくガラスに結露でできた水滴が付いていませんか? あれすべて菌です。夏には気にならないことも冬になると菌が見えていっそう神経質になりますね。」
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■菌が見えてしまう特殊能力とは?
Q.菌が見えてしまうとはどういうことですか?
「寒い日に私の前を人が歩いていた場合、その人が呼吸するたびに白い息が後ろの僕に襲い掛かってくるのです。
そのたびに右へ左へとボクサーの如くよけなくてはなりません。とにかく全てが真剣勝負です。」
Q.白い息が菌に見えるということですね?
「そうです。ここまで、来ると正直つらいです。それでも僕は生きていかなくてはなりませんから。ほんとに『もやしもん』の世界ですよ」
(『もやしもん』とは、農大を舞台に繰り広げられる、菌が見える能力を持った主人公の成長物語)
Q.他に菌が見えるエピソードはありますか?
たとえば、安い生肉が売られてたとします。普通なら買いますよね? 私の場合は、安いということは注目されている可能性があり、他の商品よりも触られているのではないか?
生産地が外国だと、衛生面の管理がずさんだったらどうしよう。そんな風に考えていたら、菌が見えてくるんですよ」
彼は自分でも「おかしいと思う」「直せるなら直したい」と話してくれた。潔癖症とは神経質な人や完璧主義の人が陥りやすいといわれており、我々はそれを個性のひとつとして彼らを受け入れることが大切だろう。
(文/しらべぇ編集部・ふふふふ)