「今年の人」はフィギュア羽生結弦選手!浅草で羽子板市開催
東京都台東区の浅草寺で羽子板市が開催中。毎年大勢の人で賑わっており、やや曇りがちで肌寒い日となった今年も、朝からたくさんの人が押し寄せている。
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■女の子への贈り物
観音菩薩を本尊とする浅草寺は、毎月18日がご縁日。特に12月は年納めのご縁日として、多くの参拝者が訪れる。
かつては人出を見込んで、年末年始の必需品などを売る店が立っていたものの、今では縁起物の羽子板市となり、毎年約30軒が出店する。
羽子板を縁起物とするのは、羽子板の羽が害虫を食べるトンボに似ているためとも、羽の先にある豆(ムクロジ)が魔滅(マメ)に通じるからなどの説がある。
さらに江戸後期に入り、女の子が誕生した家に羽子板を贈る習慣が生まれたことも、羽子板市が賑わうきっかけになったそうだ。
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■高価な羽子板も
歌舞伎役者などを飾りたてた豪華な羽子板の中には、10万円を超える高価な品がある。一方で、机の上にちょっと置けるようなお財布にやさしい1000円程度の置物風羽子板。
その年に話題になった人をデザインした世相羽子板も登場。今年目立った人物はフィギュアスケートの羽生結弦選手。その他にはラグビー日本代表の五郎丸歩選手も目についた。
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■値切るのはほどほどに
羽子板市での醍醐味とされているのが掛け合いや値切り、つまりお店の人との価格交渉だ。
ただし値段のやり取りを楽しむのがメインであって、値切って安くなった分は、そのままご祝儀として渡してしまうのが通例。そうであっても過剰に安い値段で交渉するのは、むしろ興ざめにもなりかねないので注意。
もちろん必ずしも値切る必要はなく、出ている売り値のまま、すんなり買ってしまっても十分だ。
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■浅草歌舞伎のお目見えも
浅草羽子板市は12月19日(土)午後10時ごろまで開催。
明日18日には、新春浅草歌舞伎(2016年1月2日~26日)の出演者お目見えが11時ごろから行われる予定。出演者は浅草公会堂から伝法院通りを抜けて浅草寺にお参りの後、五重塔前で挨拶をするとのこと。
合わせて花やしきでは、羽子板市で購入した羽子板1本につき5人まで入場無料のイベントを行っている(19日まで)。