バリ人は怠け者で時間にルーズ?バリ人の噂と実態を徹底検証
国によって、民族性や人々の特性などに特定のイメージを持つことってありますよね。
例えば筆者はアメリカ人に対して野球とフットボールとピザが大好きなイメージを持っています。急なアメリカからの訪問客の際には、迷わずピザの宅配を注文して、イチローの話題を振ることでしょう。
同じように、筆者が暮らすバリの人たちも、外国人からいくつかのイメージをもたれています。代表的なのは「怠け者」「時間にルーズ」「ジゴロがゴロゴロいる」「宗教行事ばかりしている」といったもの。残念ながら、マイナス要素ばかりが注目されるように感じます。
そこで、今回はこのイメージが事実なのか、筆者の視点で検証してみたいと思います。
■これがバリ人の真実だ! 筆者の独断的検証結果公開
さっそく、上に挙げたイメージを検証してみます。
「怠け者」
どちらとも言えず。
多くのバリ人は、とてもマイペース。その結果、怠け者に見えてしまうことも。その一方で、ほとんどのバリ人は、宗教や自治体の仕事となると、1日10時間以上の労働もいとわないというのも興味深いところです。お金を稼ぐための仕事は適当にしても、宗教や村の手伝いは手を抜かない、それがバリ人です。
「時間にルーズ」
正解。
バリ人の多くが、時間にルーズなのは事実です。友達と待ち合わせて、時間通りに相手が現れたことなど数えるほどしかありません。ただ観光業に従事するバリ人は、もちろん時間はきっちり守っています。また、宗教行事となると、予定時刻よりも1時間以上早く集合するのが常識になっています。ここは早すぎるんですよね。
「ジゴロがゴロゴロいる」
正解。
ジゴロと呼ばれるバリ人男性がいることは事実です。外国人女性との、ひと時の甘いアバンチュールを夢見るバリ人は少なくありません。でも恋愛を餌に大金を巻き上げるという、本格的なジゴロは極少数派という印象です。
実際、筆者の周囲でジゴロとして生計を立てているバリ人男性の多くが、その日暮らしで、贅沢とは程遠い生活を送っています。お酒やタバコ、食事代や洋服などを、せびる程度のジゴロが多いということでしょう。
「宗教行事ばかりしている」
大正解。
バリ島に暮らす前は、「毎日、島内のどこかしらで祭礼が行われている」なんて話は半信半疑で聞いていた筆者。しかし暮らしてみたら、これが真実だったことを思い知りました。
筆者宅では、12月下旬に行う家寺の祭礼準備が8月から始まり、連日連夜続いています。ちなみに、その前の2ヶ月間は、村の合同葬儀の準備。もう思い出せないほどに、何かしら宗教行事をしています。神々の島も楽じゃぁありません。
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■みなさんのジャッジはいかに!?
確かにイメージは間違ってはいませんが、誇大評価されてしまっている部分もあると感じます。
ある外国人は「バリ人の人生は、とても調和が取れている」と評していました。
他人のイメージで潜入感をもたずに、みなさんの目で、実際のバリを見てみませんか?
(文/しらべぇ海外支部・平理以子)