【デモ】最低賃金を1500円に引き上げるのは妥当?世論を調査

12月13日、政府が掲げる最低賃金1000円(時給)への引き上げでは生活苦は解消されないとして、最低賃金1500円の実現を求めるデモが東京都内で行なわれた。

約500人もの人が参加したといい、参加者は「最低賃金今すぐ上げろ!」「中小企業に税金回せ!」などと訴えたという。

引き上げは、パートやアルバイトで働く非正規労働者の賃金の改善につながると期待されているが、企業にとっては人件費の負担が増すために、失業者の新たな雇い入れにはつながりにくい面もある。

 

■デモ主催者エキタス(AEQUITAS)ってなに?

AEQUITAS
※画像はAEQUITAS公式サイトのスクリーンショット

このデモを企画したエキタス (AEQUITAS)とは、大学生や20〜30代の非正規労働者などで結成されたグループ。団体名の「エキタス」とは、ラテン語で「公正」の意味があるという。

彼らは「生活まもれ!『上げろ最低賃金デモ』」と政府に宣戦布告し、各地でのデモ活動を実施。今月20日には福岡、23日には札幌でデモを開催するそうだ。

ちなみに、この日のデモの模様について、Twitterではユーザーがさまざまな意見をツイートしている。

https://twitter.com/tamasakatamasak/status/675976167472656384

https://twitter.com/rin_rin_mattu/status/676578004168937475

 

■時給1500円は妥当か…4割は「高すぎる」

しらべぇでは、アンケートサイト「マインドソナー」を使って、全国の10代〜50代の男女308名に「最低賃金が1500円(時給)に引き上げられるのは『高い』と思う? 」と質問を投げかけ、調査を実施。すると、全体ではおよそ4割が「高い」と答えており、残りの6割は「妥当な時給」だと考えているとわかった。

デモ

日本における最低賃金は、東京では 907円、全国平均は798円。先進国では最低賃金は1000円を超えている国が多いことからも、日本の低さは明らかであり、エキタス (AEQUITAS)の主張には賛成だという声が一定数いるようだ。

 

■時給1500円は妥当か? 率直な意見を聞いてみた

「1500円はいいと思う。正社員と業務内容は変わらないのに、非正規は給与が安すぎるケースもあるから。会社は削るだけ削りたいんだとは思うけど」(30代男性)

 

正社員でやっている身としては、非正規雇用の時給1500円というのは納得がいかない。なぜなら、自分の月給も時給換算すると1500円にもならないから」(20代男性)

 

「定年退職した父が、時給1000円程度で働いているのを見ると辛く、1500円に上がればいいなという希望はある。でも客観的に見ると、本当にそれが妥当なのかは正直わからない(20代女性)

 

「最低賃金が1500円に上がることで、もっと職を失う人が出てきはしないだろうか? それだけスキルや能力を考慮されて、職にすら就けないという人が出てくる可能性もあると思う」(30代女性)

 

■引き上げに「賛成」の中小企業も存在

最低賃金の引き上げは企業側にも負担がかかるが、当の企業の中には引き上げに肯定的な人もいるようだ。

9月に朝日新聞が報じた記事によれば、中小企業50社のうち31社は引き上げに「賛成」だと答えており、「日用品や食料品の値上げが生活を直撃している。最低賃金は上げなくてはならない」「雇う人材を厳選し、密度の濃い仕事をしてもらって吸収する」という意見も。

だが、「うわべだけの景気対策しかしていないのに、最低賃金の引き上げを強制している。中小企業支援も進めるべきだ」と不満の声も上がっており、現実的に最低賃金の引き上げは、極めて困難なことであるとわかる。

(文/しらべぇ編集部・chan-rie

あなたにオススメ