高円寺に支店がベトナムの焼き鳥屋「ビンミン」現地レポート
ベトナムの首都ハノイ。
フランスによる植民地時代を経たベトナムだけに、ハノイにはフランスの影響を感じさせる街並みや食文化が残っており、さらに中国と隣接していることから中国文化もミックスされ、アジアの中でも独特の薫りを漂わせる街だ。
そんなベトナムの料理といえば麺類の「フォー」や「生春巻き」が有名だが、
ハノイの街角ではバインミーというベトナムのサンドイッチがそこかしこで売られている。これもフランスの影響だ。
アジアとヨーロッパが混在した食文化を持つハノイ。他に日本でいう“焼鳥”も旨く、専門店が並ぶ通りもある。ハノイのリーバンフー通りは、ベトナム版の焼鳥店が数多く並ぶ通りとして知られている。
その中でも特に人気なのが『ビンミン(BINH MINH)』。来店するのはベトナム人だけではなく、在住日本人も多く、ガイドブックなどでも紹介されるほどの人気店だ。
オーナーは親日家のようで、看板の店名にはカタカナ表記を入れメニューには日本語を併記しているほど。
具材はすべて店頭の炭火を使い調理されている。こちらはモモ肉。
日本の焼鳥のようにぶつ切りにされておらず、モモがそのまま豪快に登場。
その他、フランスの影響を感じさせるハチミツ漬けのパンもメニューに並んでいる。
遅い時間まで客足が絶えない人気店の『ビンミン』は、なんと2012年に高円寺に支店を出店していたのだ。
ビンミン公式ホームページ
http://binhminh-tokyo.com/
『ビンミン』の味に惚れ込み、本店のオーナーに直談判を重ねた結果、秘伝のタレのレシピを教わり開店出来たのだという。高円寺で開店した店主のアツい想いが伝わったのだろう。
ベトナムと日本の架け橋になった焼鳥という食文化と『ビンミン』。高円寺の中の“ハノイ”は、今宵も多くの来店者で活況を呈しているはずだ。
(取材・文/しらべぇ海外支部・西尾康晴)