元SDN48ギャル書道家・なちゅが発信するボディ書道とは?
双子でタレント活動をしています、奈津子と亜希子です。様々な人々が行き交う路上パフォーマンス。そのなかで、ひときわ異彩を放っている方がいます。
ギャル書道家として、毎週日曜日に渋谷の街に立ち「ボディ書道」を広めている、書道師範代を持つなちゅさん(31)。 なちゅさんと私たち双子は、アイドルグループSDN48で共に活動していました。
在籍中には、ドラマ『マジすか学園』(テレビ東京系列)などに出演し人気を獲得。グループの解散後は、新たに文化人としての道を踏み出したなちゅさんの1日に密着しました!
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■渋谷の路上という新しい舞台…
この日、渋谷はあいにくの雨。さらに極寒…。中止になるのでは? という疑問が頭をよぎりましたが、
「雨でも絶対にやる!」
と、なちゅさん。その横にはひとりの女性の姿も。
女性の愛称は、ママ。SDN48当時から、なちゅさんを応援している熱狂的なファンの方だそう。今でも
「なにか役に立てることがあれば…」
とお手伝いに自発的に来られ、隣でサポートしているそうです。愛を感じて、胸がジン…とする双子。デパートの軒下に移動しパフォーマンスの準備をすすめていきます。
足早に駅へと向かうスーツ姿の男性が、展示用のボードを誤って蹴ってしまいフレームがはずれてしまう一幕も。行き交う人々に声をかけ、スルーされても諦めず落ち着いて対処するなど、覚悟の深さが伺えます。
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■そもそもボディ書道とは?
たくさんの人に書道への興味を持ってもらいたい、けれど紙に書いているだけでは引きがない…。
そんな風に悩んでいたとき考案したのが、人の肌に直接筆を走らせる、その名の通り「ボディ書道」(商標登録済)だったのだそう。
実際に書いてもらうと、筆のヒンヤリとした感覚が気持ちよく寝てしまいそう。そのときの自分の気分にピッタリな文字が体に書かれると、内側からパワーが湧いてくるような気分になります。
堪能したあと体を洗ってしまえば、跡形もなく作品が消えてしまう点が儚い…。妊婦さんからオファーを受ける事もるんだそう。
いくつか作品撮りをしたあと、筆ペンを用いて路上でパフォーマンスをするようになったのは今年8月。
当初は全く人が集まらず、声をかけるのにもひと苦労したそうですが、少しずつ関心を持つ人が増えて、1日平均50~60人ほどに書いているのだとか。
もちろん全て無料で今年すでに渋谷で2000人の体に書道を書いたんだそう。
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■「想い」が吹き込まれ、笑顔が生まれる
小雨が降りしきるなか
「人が少ない…」
と、心細い笑顔のなちゅさん。それでも、徐々に人が集まってきました。
サークルの忘年会にいくというフレッシュな学生グループ。
最初は照れているばかりの皆さんも、完成すると、とても嬉しそう!
AKBファンの方も多かったです。
わざわざ兵庫県からこのボディ書道を楽しみにして来たという方も。
オーストラリアからずっと応援しているという外国の方までいました!
リクエストされやすい文字は、体験者の名前のほか、好きなアーティストの名前や座右の目、「愛」や「夢」といった1文字、ときには好きな女性の名前を書く希望があり、そのまま告白しにいった男性もいたというからロマンチック…!
書道によって想いが吹き込まれ、街中に散らばっていく様子はなんだか素敵。
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■いつかはあの人のボディに…!
この日は、約50人の方にボディ書道を施したなちゅさん。今後の目標をお伺いしました。
「絶対叶えたい夢があります。それは、大好きなレディー・ガガの体に“愛”や“平和”と書き敷き詰めること!
それがCDのジャケットになったら最高に幸せです! 私の大好きな渋谷の街から、世界に書道のすばらしさを発信していきたい」
路上パフォーマンスにくわえ、店舗の看板やメニューなどを書く依頼もあり、年末年始はインドネシアでの書道イベントのお仕事が決まっているといいます。
ひとりずつに声をかけていき、無視されても、雨の日でも、書道の魅力を伝えながら人を笑顔にする。なんだか大切な事を教えていただきた気がしました。今後も、なちゅさんの活動から目が離せません!
(取材・文/奈津子・亜希子)