【ネタバレコラム】スター・ウォーズ最新作をクソ認定するファンは『老害』
2015年12月18日に公開された、映画『スター・ウォーズ フォースの覚醒』。大人気作品の続編ということもあって、多くのファンがすでに映画館へ足を運んだと思う。
記者もそんなファンのひとりなのだが、観た感想としては“非常に上手くストーリーをまとめた良作”という感想を持った。
だが、残念なことにインターネット上では「駄作」や「クソ」などと同作品をまるでゴミ映画のようにけなす声が、残念ながら少なくない。
■フォースの覚醒は成長する物語
しかし、あえてファンとして言わせてもらうと、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」をクソ映画だなんて言うファンはすでに『老害』になっているのだ。
クソな理由としてよく上がっているのが、「ダース・ベイダー的位置づけのカイロ・レンが雑魚」ということである。これにまず反論すると「雑魚で何が悪い?」と言うしかない。
確かにフォースに覚醒したばかりのレイにチャンバラで負けたり、チューバッカに撃たれるなど、レンは確かに雑魚。強さで言ったらエピソード2のアナキンにワンパンで殺されるレベルだ。
だが、「これでいい」のである。エピソード7はエピソード4になぞらえた部分が多数あり、これから登場人物たちの成長も描かれる超大作になることは間違いない。その期待感でワクワクさせるためのエピソードなのである。
最初からレンがベイダーや皇帝級に強かったら、ルーク不在の時点で共和国側は皆殺しになっているだろうし、エピソード7以降は、ライトサイドもダークサイドも成長し合う物語にきっとなるはず。
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■原作ファンに対する愛も感じるはず
心配されていたルークやレイアの老化や激太り問題も、いい感じにシェイプアップされてカッコよくなっており問題無い。旧作へのリスペクトを要所要所で感じさせるぐらいで原作ファンに対するサービスはいいのだ。
エピソード7は旧作ファンへのサービスもありつつ、新キャラの謎を上手い具合に混ぜた良作なのは間違いない。もし分からないのであれば、原作ファンがキレまくった進撃の巨人実写版と、ぜひ比較して観てほしい。
旧三部作のファンならクソなんて言わずに、これから成長するであろうキャラクターたちをあたたかい目で見守ってあげて欲しいと思う。
エピソード4だってこういった終わり方なのを忘れたら、ファンではなく、作品の成長を妨げるアンチに近い老害になってしまうのだから。
(取材・文/しらべぇ編集部・雨間ゆうすけ)