すぐすり減るヒール靴に朗報!強化リフトって知ってる?
TKGの生卵はご飯に乗せてから混ぜる派のスタイリストの久保田(フランソワ)です。こんにちは。
ヒール靴LOVERな女子にありがちな悩みのひとつは、『ヒールの先っぽのゴム部分がすぐ削れて無くなる』というもの。とくに8cm以上の高さのピンヒールは、接地面積が小さいわりに大きな荷重がかかるためすぐ削れてしまいます。
つい面倒だからとそのままにしておくと、やがてヒール本体の芯材がむき出しになってしまい、歩く度に金属が地面を打つ不快な感触に悩まされることに。
こういう細いヒールがピンヒール。別名スティレットヒール。
この「ヒールの先のゴム部分」のことをリフト(ヒールリフト)と言いますが、なにも安物の靴だからすぐ削れる、というわけではありません。
「リフト」はヒール本体を守る物。無くなったまま履き続けてしまうとヒールが悲惨な状態に。
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■高級靴ほどすぐ削れる?
モデルさんなどからよく聞くのが「◯◯◯◯(7万円以上する高級靴ブランド)のヒールなんて3、4回履いたらもうリフトが無くなっちゃう」という話。
高い靴だけに履く人の期待値が高すぎる……というのもあるかも知れませんが、少なくとも靴の値段とリフトの強度は比例しないことは間違いなさそうです。
問題は値段よりもデザインにあるようで、6cm以下のローヒールや、リフトサイズの大きい太ヒールなどは比較的減りが遅いです。
太いヒールはリフトの面積も大きいのですり減りにくい。
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■ハイヒーラーのマストアイテム『強化リフト』
そんな女子たちの救世主となるのが、通称『強化リフト』。読んで字のごとく、通常のリフトより磨耗しにくい強化ゴム素材でできたリフトです。
通常リフトと強化リフト。修理店によってはどちらか1種類のリフトしか置いてないことも。じつは昔からあるアイテムで靴業界の人間は愛用してるのですが、意外と一般には知られていないみたいです。
買うのも簡単で、靴修理店でリフト交換するときに『強化リフトで』と指定すればOK(※できない店もあります)。値段も通常リフトに比べ、100円~200円高いくらいです。
メーカーによって強度の差はあるものの、面倒くさいリフト交換の頻度が少しでも下がるのならありがたいですよね。これさえ知っていれば、駅構内の靴修理店でスリッパ姿でパイプ椅子に座らされる回数を確実に減らすことができます。
(文/久保田フランソワ)