オイスターソースの元祖に聞いた絶品焼きそばレシピ
中華料理に使われるオイスターソースは、その名の通り、牡蠣の煮汁にカラメルなどを加えてつくられる調味料。深いコクとゆたかなうまみが特徴で、中華以外の隠し味に用いる人もいる。
日本でもよく知られるオイスターソースのブランドといえば「李錦記」。日本のスーパーマーケットでも鶏がらスープや中華食材などが販売されているので、愛用している人も少なくないだろうが、その第1号店がどこにあるかご存知だろうか?
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■マカオにある1号店は1902年開店
李錦記は、1888年に中国・広東省の珠海で創業。食堂を経営していた初代が、牡蠣を茹でたままひと晩放置してしまったら、おいしい煮汁がとれたことをきっかけにオイスターソースが誕生した。
その後、1902年に牡蠣の産地だったマカオに移転。今も、ソフィテルマカオ・ホテル前の交差点で風格を漂わせているのが、その1号店だ。
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■店には、見慣れたロゴマークが
建物自体は風格を感じさせるが、店舗は驚くほど小さい(李錦記の本社は1946年に香港に移転されている)。
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■店主オススメは「特級」のオイスターソース
手狭な店内には、ホタテ貝柱入りのオイスターソースやXO醤、スープの素などがズラリ。オススメを聞いたところ、やはり「オイスターソースの特級」とのこと。
舟に乗った母子のラベルが目印だ。
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■日本では珍しいチューブタイプも
1号店を訪れた際のお土産には、瓶のように割れる心配のないチューブタイプがオススメ。
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■特級オイスターソースの焼きそばレシピ
1号店の店長に「ウマさが引き立つ使い方」を筆談で聞いたところ、「シンプルな焼きそばがいちばん」とのこと。そこで、オイスターソースのみで味付けする焼きそばレシピをご紹介しよう。
<材料>
・焼きそば麺:1人前につき1袋
・豚バラ肉:麺1袋につき100gほど
・香味野菜:ネギの青い部分/ニンニク/生姜…などお好みで
・野菜はもやし/キャベツ/ピーマン…などあるもので
①豚バラの薄切りを一口大に切り、塩・コショウ・酒で下味をつけておく
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②小口切りにしたネギ、ニンニクのみじん切りをサラダ油(もしくはラード)で炒める
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③香りが出てきたら、①を加えて、肉に焼き色がつくくらいまで炒める
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④野菜を加えて、手早く炒める。弱火だと素材の水分が出るため、ここまですべて強火で
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⑤麺を入れる前に、野菜にオイスターソースをかけ、味付けしておく
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⑥麺を投入。30秒〜1分ほど強火で炒め、オイスターソースで味付け
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⑦お好みで酢をかけて味を整える
醤油もソースも不要。牡蠣の香りが香ばしい、ちょっと贅沢な焼きそばをお楽しみいただきたい。
【李錦記蚝油莊】
住所 中国マカオ 亞美打利庇盧大馬路十六浦
ソフィテルマカオ(ポンテ16)の向かい
営業時間 10〜17時 日曜休みほか不定休
(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)