【ギネス認定】クラゲ2000匹「クラネタリウム」が満点の星空
山形県JR鶴岡市駅から車でおよそ30分。日本海の大海原が広がる海岸沿いに、「クラゲ水族館」こと加茂水族館はある。
「クラゲ水族館」と称されるだけあって、展示されているクラゲの総数は世界一で、ギネスにも認定。全国からクラゲファンが訪れ、今や山形観光の人気スポットとなっている。
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■幻想的で神秘的!目玉は2千匹のクラゲ巨大水槽
水族館の中に入ると「クラネタリウム」というクラゲ水槽のオンパレード。LEDライトで色鮮やかに照らされた、個性豊かな総勢50種類以上のクラゲたちが出迎えてくれる。
世界中から集まったクラゲたちは、小さくてかわいいものから迫力満点のビッグサイズのものまでさまざま。水の中を浮遊している姿をみると、その不思議な生態に不思議と魅了されてしまう。
クラネタリウムのメインは、「クラゲドリームシアター」と題された直径5mの巨大水槽。映画館にいるような真っ暗闇の中で、まるで星空を見ているかのような光景が広がる。
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■意外!?85年の歴史があった
加茂水族館の開館は1930年。地元有志によって設立された、意外にも歴史ある水族館である。第二次世界大戦も乗り越え、長らく県民に愛されてきたが、1997年に隣県に水族館ができたことにより客足が激減。一時は閉館危機に追い込まれた。
しかし、1999年頃からクラゲの育成や展示をメインにしたところ、これが各所で話題を呼び、風向きが変化。クラゲのエサやりなど、珍しい体験ができることもあいまって、今では全国から人々が訪れる観光スポットにまで成長した。
ぷかぷか浮かぶ、つかみどころのない生命体がひとつの水族館を救い、携わる多くの人を救うなんて、誰が想像しただろう?
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■「コリコリ食感」クラゲを食す
水族館に併設されたレストラン「沖海月」では、クラゲラーメンやエチゼンクラゲ定食、クラゲアイスなどのユニークなクラゲ料理を味わうことができる。
クラゲラーメン(750円)。スープは醤油味で、こってり・あっさりしすぎずちょうどいい濃さ。
麺は太めでコシが強く、もちもちしているのが特徴だ。スープともよく絡んでいておいしい。
もちろんクラゲ入り。キクラゲのようなコリコリとした食感だが、それよりさらに弾力が増した歯ごたえ。
クラゲ自体にあまり味はないが、スープの濃さとマッチしてよい味のアクセントとなっている。
こちらはエチゼンクラゲ定食(850円)。かつて大量発生して漁師を悩ませたエチゼンクラゲが、こんな風に和の御膳となって登場するのだ。
「クラゲの春巻き」。右側のクラゲの皮に、野菜や小さいほうのクラゲを巻いてゴマだれをつけて食べる。
クラゲをクラゲで巻くという発想がなんとも斬新だが、ゴマだれが絶妙にマッチし、これが意外にイケる。野菜のシャキシャキ感とクラゲのコリコリ感がクセになり、ハマる人も多いらしい。
クラゲアイスにクラゲソフ、なんてものまでも。
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■おみやげもクラゲづくし
レストランのメニューにもあった、クラゲラーメン。
本物のクラゲのような、キュートな見た目のくらげこんにゃく。
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■安心してください、クラゲ以外もいますよ
「クラゲづくし」な加茂水族館であるが、クラゲ以外にも展示はたくさんある。家族、恋人、友人問わず楽しめること間違いなしなので、東北旅行に訪れたときにはぜひ立ち寄ってみてほしい。
【鶴岡市立加茂水族館】
住所:山形県鶴岡市今泉大久保657-1
時間:9:00~17:00
定休日:年中無休
(文/取材・しらべぇ編集部・かずきち)