お祝いが2回!親戚総出の断髪も?海外の驚き成人式3選

2016/01/11 06:30

成人式の晴れ着
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今日は成人の日。20歳になった「成人」を祝う式が全国で行なわれる。しかし、しらべぇでも以前お伝えしたように、世界の8割において、成人年齢は20歳ではなく18歳とされている。

世界の8割は18歳から なぜ日本の若者は「成人を2年もガマンさせられる」のか?

成人年齢が20歳であることに加え、この「成人式」という文化それ自体が、じつは日本独特な文化であることをご存じだろうか?


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①アメリカでは成人が2回?

21歳
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たとえばアメリカでは、州によって異なるものの、全米45州で18歳が成人年齢だと法的に定められている(選挙権は一律18歳から)。

また、大学入学を機に家を出て、大学の寮に入るのが慣例であることからも、18歳は大きな節目だと考えられている。しかし、全米で飲酒が許されるのは21歳以上から。そのため、文化的には21歳で真の成人だとみなす人が多いようだ。

「私の州では16歳で免許、18歳で選挙権がもらえるけど、やっぱりお酒が解禁になるのはデカい。21歳になればクラブにも行けるようになるし、年齢による制限がすべて21歳で解放される」(20代・女性)

「友人が21歳の誕生日を迎えると、『おめでとう! これでやっとベガスに行けるね!』と言うのが一種のお決まり」(20代・女性)

このように、21歳の誕生日は彼らの中で非常に大きな意味を持ち、盛大なパーティーを自分で企画し開催するというのが恒例とのこと。

法的な成人が18歳で、文化的な成人が21歳。いわば人生に2回成人のタイミングがあるとも言えよう。


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②18歳で全解禁のオーストラリアでも…?

誕生日パーティー
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アメリカでは21歳からお酒が飲めるため、21歳になる意義は大きいと述べたが、オーストラリアでは投票、喫煙、飲酒のすべてが18歳から可能となる

しかし、オーストラリアでもアメリカ同様、21歳の誕生日を盛大に祝う文化が根付いているという。どういうことだろうか。現地の人に聞いてみると、

「オーストラリアは通常大学は3年で卒業する。つまり、多くの人は大学卒業と21歳を同じタイミングで迎える。社会人になる一歩手前という点で、21歳は大きい節目なんだと思う」(20代・男性)

「アメリカの文化がそのまま流入した結果なんじゃないかな」(20代・男性)

「1973年に成人年齢が21歳から18歳に引き下がったと聞いたことがあるから、21歳で祝うのはその名残じゃないかしら。それと、21歳になると『これからあなたも社会のキーとなる存在よ』という意味をこめて、鍵をモチーフにしたプレゼントをあげることもあるわ」(30代・女性)

なお、「鍵」をモチーフにしたプレゼントに関しては、イギリスやオーストラリアでは18歳や21歳のタイミングで独り立ちの証として家の鍵を渡す風習があり、その名残とも言われている。


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③ネパールは、年齢関係なしの断髪式!

ネパール
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ネパールにはバルタマンと呼ばれる大人になるための通過儀礼があるが、何歳で行なうかは人によって異なる。日本でも、結婚式の日にちを大安に合わせようとするように、ネパールでも「日」を重視する。

そのため、バルタマンを行なう日は占い師が判断して決めるため、10歳で儀式を迎える人もいれば、20代半ばで行なう人もいるというのだ。

儀式では親戚が見守る中、断髪式が行なわれ、後頭部を少しそり残した主頭に仕上げるのがネパール流。

日本では毎年「荒れる成人式」が話題になるが、10歳でも甘んじて断髪を受け入れるネパールの「男性」たちから、日本の新成人が学べることは多そうだ。

(取材・文/しらべぇ編集部・

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