名古屋人に「アルデンテのナポリタン」を出すと怒られる?愛知県民に聞いてみた

2016/01/20 07:30

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ピーマンに玉ねぎ、ウインナーやベーコンが具の、日本生まれの美味しいケチャップ味スパゲッティといえば『ナポリタン』である。

家庭でも簡単に作れるため定番料理というママも多いと思うが、一部地域の人はナポリタンにただならぬこだわりがあるため、テキトーに作ると激怒されるそうな。

どの地域かというと、愛知県の中心・名古屋の人たち。いろいろなこだわりがあるなか、彼らが特に激怒するのは「アルデンテのナポリタン」らしい。

ええっ、パスタといえばアルデンテが当たり前なイメージなのに、怒っちゃうの…? 果たしてこのウワサが本当なのか、愛知県在住の男性に聞くと、以下のコメントをいただくことができた。


「あー、これはホントですよ。名古屋ってヨコイとかチャオとか、太麺でやわらかめに茹でられたスパゲッティ屋が強烈に人気なんです。

あと、名古屋でナポリタンって言うと別の料理が出て来るのでだいたい『イタリアンスパゲッティ』とか『イタリアン』って呼んでいるんですけど、どこも麺は太くて柔らかいですね。

なので名古屋人と一部の愛知県民にとって、ナポリタンは太麺でノーアルデンテが常識なんです。あ、それとベーコンじゃなくてできればウインナーがいいです。

あとはドロッドロになる直前ぐらいまでケチャップで真っ赤に味付けてちゃんと炒める! それさえ守れば怒られないっすよ」


――ということであった。確かに本格的なイタリア料理ではないので、愛知県民の言う通り、わざわざナポリタンをアルデンテにする必要は無いのだろうか?

余談だが、あの『鉄道員(ぽっぽや)』などで知られる小説家の浅田次郎さんも “昨日茹でて冷蔵庫に残っているようなブヨブヨのスパゲッティが好ましい” と、自身のエッセイ『パリわずらい江戸わずらい』で語っているのはわりと有名な話だ。

いつもアルデンテでナポリタンを作っている人は、いちど太麺のスパゲッティを使い、ブヨブヨに茹でて作ってみると新たな美味しさを体験できるかもしれないぞ。

(取材・文/しらべぇ編集部・熊田熊男

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