映画の珍邦題3選を発表!マニアがナンバーワンに選んだのは
海外映画を観たときに違和感を覚える人もいるだろう「邦題」。原題のままになっているものもあるが、日本語で「意訳」しているものもある。
しらべぇでは、全国20代〜60代の男女1353名を対象に「変だと思う邦題」を質問。その中で疑問の声が多かった3作品をご紹介しよう。
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①『ランボー』シリーズ(原題:『First Blood』/1982年〜)
『ランボー』は『ロッキー』と並んで、シルベスター・スタローンの代表作。
映画1作品目は、小説『First Blood』が原題のベトナム反戦をテーマにした映画であったが、映画作品2作目以降は『ランボー怒りの脱出』(原題:『Rambo:First Blood Part Ⅱ』)、『ランボー3/怒りのアフガン』(原題:『Rambo Ⅲ』)のように、なぜか「怒り」というワードが入ってきたのだ。
ちなみに、『ランボー』とは主人公のジョン・ランボーからきている。同作品に寄せられた声は…
「オリジナルのタイトルとかけ離れすぎている」(20代男性)
「そもそも、怒りながら逃げるっていうシチュエーションがよくわからん。『怒りのアフガン』に関しては、ランボーが怒ってるのかアフガニスタンが怒っているのか…どっちなの? ってツッコミたい」(30代男性)
「怒り」とはなんなのか。こうした疑問の声は少なくない。
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②『アナと雪の女王』(原題:『FROZEN』/2014年)
もはや、作品の説明不要であるだろう。日本でも公開され大ヒットとなったディズニー映画だが、これに関してもツッコミの声が。
「タイトルが長すぎる」(30代男性)
「原題『FROZEN』が、なぜそうなった。意訳しすぎでしょ」(20代女性)
中には、こんな前向きな意見もある。
「変だと言いたいところだが、この邦題にしたからこそ売れた気がする」(30代男性)
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③『バス男』(原題:『ナポレオン・ダイナマイト』/2004年)
主人公のナポレオンは、毎日バスに乗ってハイスクールに通うオタク。「田舎のダサくて冴えない高校生」の友情を描いたコメディー映画だ。
この作品は2013年8月に、販売元である20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパンが「あまりにも邦題がひどすぎる」など数々の指摘を考慮し、改題に踏み切ったことでも有名である。
「いい作品なだけに、邦題がもったいない」(20代女性)
「この原題がなぜ『バス男』にまで変換されたのか…」(50代女性)
下記でも指摘されているとおり、当時流行っていた『電車男』 にあやかって『バス男』と名づけられた。
・「『電車男』が流行っていたときにつけたと思うが、今となっては意味不明」(30代男性)
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■コアな映画ファンが推す珍邦題『未来世紀ブラジル』
また映画マニアの40代男性によれば、名作なのに迷邦題の代表格といえば『未来世紀ブラジル』(原題:『ブラジル』/1986年)だという。
同作は、高度な情報統制がなされた20世紀の仮想の国のディストピア社会を舞台にした映画。この男性は「カルト的な人気を誇る巨匠テリー・ギリアム監督の傑作だ!」と熱弁しているが、邦題には爆笑してしまったそうだ。
「『未来世紀って』ってネーミングのセンス…(笑)。ただ、本当にこの作品は名作。フェイバリット作品にあげる映画ファンも多い。爆笑問題の太田光さんも、ギリアム監督の強烈なファンのひとりかな。
ちなみにですけど、2ch創設者の西村ひろゆきさんが取締役を務める検索エンジンをはじめとした広告代理店『未来検索ブラジル』は、この『未来世紀ブラジル』が元ネタとか。センスありますよね〜」
探せばまだまだある珍邦題。思わずツッコミを入れたくなるものもあるが、そういうものに限って名作であるのかもしれない。
(取材・文/しらべぇ編集部・chan-rie)