【チャート逆転現象】握手券付CDに賛否！衝撃のCD保管法とは
近年、CD売り上げチャートに明らかな変化がある。そしてこの現象には批判の声もあるようだ。まずは、以下の「オリコン2015年シングル年間ランキング」を見てほしい。
・1位 僕たちは戦わない／AKB48
・2位 ハロウィン・ナイト／AKB48
・3位 Green Flash／AKB48
・4位 唇にBe My Baby／AKB48
・5位 コケティッシュ渋滞中／SKE48
・6位 今、話したい誰かかがいる／乃木坂46
・7位 太陽ノック／乃木坂46
・8位 命は美しい／乃木坂46
・9位 青空の下、キミのとなり／嵐
・10位 Don’t look back！／NMB48
9位の嵐以外の曲は、握手会参加券が封入されているCDだ（封入されていないバージョンもある）。 一方、上記のトップ3の曲が「レコチョク2015年間ダウンロードランキング 」ではどうなっているか見てみると…
・34位 ハロウィン・ナイト／AKB48
・75位 僕たちは戦わない／AKB48
・97位 Green Flash／AKB48
オリコンではトップ3の曲が、こちらでは下位にランクインしている。ほかの48姉妹グループは、トップ100にすら入っていないのだ。
■「チャート逆転現象」を生んでいるものは…
この比較から、握手券がCD売り上げを大きく押し上げているのは間違いなさそうである。一方、ダウンロード版には握手券は付かないため、この「チャート逆転現象」が生じていると言えそうだ。
この手法は女性アイドルグループで多く取り入れられているが、握手券付きCDがたびたび問題視されることがある。 大量の同じCDが道端に投棄されているという報告や、資源の無駄遣いだという声、チャートを上げるための「ドーピング」だという批判があるからだ。
実際この手法を世間はどう感じているのだろうか？ しらべぇでは、全国の20代〜60代の男女1353名を対象に調査を実施した。
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■握手券付きCDに否定的なのは4割
全体では、握手券付きCDに否定的なのは4割であったが、男女別でみると以下のような結果に。女性のほうが、ややシビアな目で見ていることがわかった。
・好ましくない派の意見
「エコの流れに反する。握手券だけで販売すべきでは？」（30代女性／司会業）
「ランキングが信用できなくなった。実態と違うと思う」（20代男性／アパレル）
・気にならない派の意見
「CDが売れない時代だから付加価値をつけるのは仕方ない。経済効果もある」（20代男性／フリーター）
「昔からお菓子におもちゃが付いていたり、シールが付いていたりしたから、別に目新しいものではない」（40代女性／エステティシャン）
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■48グループやほかのアイドルファンは肯定的！
賛否両論あるが、もっとも握手券付きCDを購入するであろうアイドルファンは、むしろ好意的に思っているようだ。
「当たり前なので気にならなくなった」（30代男性／地下アイドルファン）
「否定する意味が分からない。握手会はなんだかんだで楽しい」（40代男性／48ファン）
「売り上げを上げるための戦略だし、メンバーと接触できることは大きすぎるメリット」（30代男性／48ファン）
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■大量のCDはどうしてるの？
家で保管するにも溢れかえるだろう大量のCDは、保管や処理の方法にも工夫がいるらしい。
「ライブハウスで仲間内に配ったり、家で少しずつゴミに出したり」（30代男性／地下アイドルファン）
「AKB全盛期の頃は周囲の人たちに飛ぶようにはけた」（40代男性48ファン）
「エコでないという自覚はあるので捨てない。CDを置く用の部屋をひとつ借りている」（40代男性／48ファン）
大切に保管している人もいれば、泣く泣くゴミ処分に出すというリアルな意見を聞くことができた。
「世の中がチャートを意識しすぎることが、この手法を助長させたのでは？」と分析するファンもいるなど、握手券付きCDについてはさまざまな意見がある。だが、それを買うのは個人の自由であり、アイドルを応援したいという熱心なファンの気持ちの表れにほかならない。
今後はいろいろな意見を反映した新しい販売手法が登場するのだろうか？ 動向に注目していきたい。
（文／しらべぇ編集部・浅上えっそ）
方法：インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間：2015年12月22日～2015年12月24日
対象：全国20代～60代の男女1,353名
