この見た目でこのウマさ!地上でも食べておくべき宇宙食3選
この冬、たった4日間で2000件超えの応募があった治験をご存知だろうか。「閉鎖環境適応訓練」とよばれ、宇宙での生活を想定して実際に行なう訓練である。
「漫画『宇宙兄弟』に出てくる試験」といえばピンとくる読者もいるかもしれない。
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■意外と多い参加希望者
アンケートサイト「マインドソナー」で行なった調査によると、この訓練に参加したいと思う人は約5人に1人という結果に。危険がゼロとは言えない治験にしては、なかなか高い人気ではないだろうか。
しかし、実際に参加できる人はごくわずか。そのため、参加できない人にも手軽に宇宙を感じられる方法をご紹介しよう。
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■現代人にはキツ過ぎる? 外界遮断の禁欲生活
まず、この「閉鎖環境適応訓練」とは具体的にどんな内容なのだろうか。主な特徴をあげてみると…
・閉鎖空間で13日間共同生活
・携帯やパソコンといった情報通信機器は持ち込めず、インターネットの接続、外部との連絡も一切できない
・食事は宇宙食を想定した保存食
・禁酒禁煙はもちろん、携帯ゲーム機も持ち込み不可
なかなか非日常感あふれる経験であるが、じつは宇宙食は通販などで手軽に手に入れることができる。編集部では早速、いくつか興味を惹かれたものを購入してみることに。
紹介する宇宙食は
・たこやき
・いちごアイス
・プリン
この3つだ。
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■たこやき:見た目★★☆ 味★★★ 食感★★☆
見た目の完成度がかなり高い。完全に冷凍食品のたこ焼きである。そのまま食べてみると、具は少し柔らかさを感じたが、ぼりぼりと想像以上の歯ごたえ。
リアリティを求め、お湯をかけてみると、不思議と本物に近づいたような気が。
研究を重ねた結果、90度前後のお湯の中に、皮に小さく穴を開けたたこやきを10秒ほど浸して食べると、一番外と中の柔らかさが本物に近づくことが判明。
さらにソースとマヨネーズをかけて食べると、かなりたこ焼きらしくなる。
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■いちごアイス:見た目★☆☆ 味★★★ 食感★★☆
一見、ひからびた石けんにしか見えないが、食べてみるとふわふわの食感の後、しばらくすると口の中で溶けてアイスらしく変化。気になるそのお味は、普通に美味しいではないか!
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■プリン:見た目★☆☆ 味★★★ 食感★★★
これまた市販のものとは似ても似つかない見た目のプリン。食べてみると、2口目まではサクサクと軽快な歯ごたえ…と思いきや、口の中で一気に滑らかに変化していった。
水を加えるなんてもったいない。この食感の加速的な変化が病みつきになる。もうこのままでいい、むしろそのまま市販してほしいレベルのウマさである。
■ラーメンも宇宙で食べられる時代
今回紹介したものは、実際に宇宙飛行士たちが食用しているものとは少し違う。同じフリーズドライという製法で作られた食品で、本来はお湯や水で戻して食べるとのこと。
実際の宇宙飛行士は、これよりさらに私たちの日常と近い食事をしており、今ではラーメンや生鮮食品も持ち込み可能で食べることもあるそうだ。
お手軽に宇宙気分を味わいたい人は、携帯やパソコンの電源を切って、部屋も閉め切り、宇宙食のアレンジを楽しみつつ、1日を過ごしてみるのもいいかもしれない。
(取材・文/しらべぇ編集部・髙橋夏帆)