月見ではなく「たまごそば」!老舗立ち蕎麦のそそるメニュー
立ち喰い蕎麦好き芸人三拍子・高倉です。今回紹介する店は神楽坂にある老舗立ち喰い蕎麦屋『神楽坂そば』
通りすがりにここのメニューを見て気になった。
かけそばの下のメニュー「たまごそば」??
ん!?あの生卵がのっている蕎麦だとしたら俺の知っているかぎり「月見そば」と表記されている店が多いが、、
しかしこの古い写真を見た感じでは、、
普通に生卵がのっているというか、何だか目玉焼きがのっている様にも見える。どちらにしても気になるので入店。
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■そそられる見た目のたまごそば
すぐに店に入り「たまごそば」を注文。そして1分もしないで到着。気になるたまごそばの正体は!?
うーん!普通の「月見そば」!! でも白身がツユの熱さで白く固まりかけている。古い写真が目玉焼きに見えたのはそういう事だったのか。いずれにせよこの見た目は食欲そそられる。何故たまごそばと表記したかは後で考える事にして実食。
茹で置き麺なので昔ながらのソフトな喉越し、熱々のツユで固まった白身が絡んだそばは何故か懐かしくなるような優しい味。少し堪能したあとついに黄身解禁。
ドルワッ! この瞬間が堪らない。黄身も絡みついたそばは甘くたまごのコクが加わり口全体と脳を支配する。旨い、そして本当にそばらしい(素晴らしい)
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■何故たまごそば表記なのか!?
一気に完食。そして考えてみる。何故月見そば表記ではなくたまごそばと表記しているのか。
・月見そばはツユを入れた後に卵を落としてたまごそばは卵を落としたあとツユを入れて白身を白く固まらせる。その白く固まった物を雲としてその雲により「月」が隠れてしまうから「月見」とは呼べずこの様なそばを「たまごそば」と表記するようになった。
自分なりに説を出してみた。しかし月見そばを調べてみるとその説は間違いだとわかる。
・月見そばは元々器の中で月見が出来るように昔の人の粋な遊び心から始まった物。黄身を月、白身を雲と見立てて海苔や他の具材を山やススキに見立てているという物。
確認する為に普通のそば屋で提供している「月見そば」を食べにいったがこういう感じで具沢山だった。
神楽坂そばは老舗なので本当の「月見そば」をちゃんと把握した上で区別をつける為に卵をのせただけのシンプルな蕎麦を「たまごそば」と表記したのではないか。きっとそうであろう。あくまで高倉が考えた説なのだが。その様な結論に至った。
今では生卵を落とした蕎麦を「月見そば」と表記している店は多いが、昔ながらの老舗立ち喰い蕎麦屋のメニューをよく見てみると月見そばではなく「たまごそば」と表記されているのではないでしょうか。
そんな月見そばとたまごそばの違いまで考えさせてくれた「神楽坂そば」の絶品たまごそば、啜るか啜らないかはあなた次第です。
神楽坂そば
東京都新宿区神楽坂1-14
03-3268-1812
(文/三拍子・高倉)