2016年の福袋をTwitter拡散ランキングで振り返る

2016/02/07 19:00

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2016年の年始もTwitter上で、大きな盛り上がりを見せた「福袋」の話題。

本記事では、年末から年始にかけての約1週間を中心に「福袋」について発信された100万以上のツイートを対象に、企業やブランドごとに、一般ユーザーによると思われるつぶやきを集計。

2016年に話題になった「福袋」のランキングと、話題の広がり方についてあらためて振り返ってみた。


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■ベスト3は「スタバ」「サマンサ」「アニメイト」

まずブランド・企業別にツイートを名寄せし、「福袋」についてのツイートが多いトップ10をランキングにしてみたものが、この図である。

福袋の買い占め転売問題で、炎上したスターバックスを筆頭に、良くも悪くも「福袋」についてこの年始に話題になった企業やサービスの顔ぶれが明らかになった。

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■時系列で見えてきた話題拡散のパターン

それでは、福袋の話題は、どんなタイミングで、どのように拡散したのだろうか。 特徴的な3社の話題の拡散推移について時系列で振り返ってみた。

まずは、下記グラフで赤色の折れ線として示した「ミスタードーナツ」を見てみよう。

実は、ミスドの福袋は年末の12月26日に販売が開始されており、ドーナツ・パイの引き換えカード20個分や、グッズの種類など、福袋の中身についてあらかじめ明らかな状態で売り出されているものだった。

「2ちゃんねる」のまとめサイトなどで掲載された記事が、以降、年末年始の長期にわたって拡散し続けたことから、ツイートの増につながった事が分かる。

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続いてサマンサタバサのツイートは「サマンサタバサの福袋。まさかとは思ったけど鬱でした。」という@sayueri115さんのツイートが拡散。

大きなリツイートの山を作った。 この発言主は、フォロワー数が80名強のごく一般のツイッターユーザーで、あくまでその福袋の中身の衝撃度が伝播するカタチで話題が大きく拡散したところに注目したい。

そして、「スターバックス」。 最前列の転売屋が、全ての福袋を買い占め、後ろに並んでいた客の不満なツイートから、翌日にはまとめが立ち上がり、長期にわたって話題が拡散し続けることになった。

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「福袋」のツイートは、実際に列に並んだり、買った本人から発信され、そこからネタとして実際には並んだり、買ったりしたわけでは無い多くのフォロワーの手により、リツイートなどを通じて三者三様に拡散したことが見てとれる。

「福袋」は中身への期待値だけでなく、それを手に入れるまでの「体験」までふくめて話題にされやすく、ブランドや企業の思惑を超えてイメージに影響を与える可能性が大きい商品であり、イベントなのだと言うことが改めて明らかになった。

(文/かっこ株式会社・成田武雄

■調査概要 2015年12月30日0:00から2016年1月7日23:59までにつぶやかれた、 「福袋」というキーワードが入っているTweet(全1,050,047tweet)を取得。

その内、特定のブランドや企業についてつぶやかれていると考えられるTweetを抽出し、Tweet数TOP10の企業を集計。

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