「ずっと妊婦でいたい」と言わせるイタリアの妊婦生活とは

イタリア
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イタリアでは赤ちゃんを連れていると、知らないおじさんやおばさんが話しかけてくることがよくあります。しかも、その可愛がりっぷりは、我が孫を愛でる祖父母のようで、初めて会う他人の赤ちゃんを「アモーレミーオ!(私の愛しい子)」や「ステッラミーア!(私のお星様)」などと呼んで褒めちぎります

これだけ赤ちゃんが愛されるイタリアでは、妊娠期間のことを「甘い待ち時間」と呼びます。日本とは少し違うイタリアの妊娠期間中の様子を、イタリアに7年留学した筆者がご紹介します。


 

妊婦は行列しなくて良い!?

イタリアでは、大きなスーパーや役所関係に「身体障害者と妊婦専用レーン」が用意されていて、待ち時間がかなり短縮されます。また、専用レーンが用意されていないお店でも、妊婦さんを見ると「お先にどうぞ」と譲ってくれる人がほとんど。

イタリアでは日本のようにお店の営業時間が長くないために、決まった時間に買い物客が集中し、レジでは行列が絶えません。役所関連でも待ち時間が長いのがお決まりなので、イタリアの日常は、行列のストレスと戦う毎日。筆者の周りでは、「ずっと妊婦でいたい!」という声が続出するほどです。


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妊婦でもファッションは楽しむ

イタリアでは、マタニティウェアを買う人は少なく、妊婦生活中もアクティブなファッションを楽しむ人が多いです。太った人でも、年配の方でも、コンプレックスを感じることなく薄着で出かける文化のイタリアは、もちろん妊婦さんもお腹を隠すことなく普段通りの自分らしいファッションで過ごします。

特に夏は、ピチピチのタンクトップとパンツ姿でヘソ出しならぬ腹出しファッションの妊婦さんを見かけることも少なくありません。バカンス大好きなイタリア人らしく、ビーチに行けば、妊婦さんもビキニ姿。お腹に赤ちゃんがいても、生活スタイルを変えずに活動的に過ごす女性が多いようです。


生ハム禁止! 食べ物には甘くない一面も

イタリアは、マンマ(お母さん)が強い国。どこに行っても、ご飯の時には「食べて、食べて」と言ってくれるマンマのような人がいて、よく食べる人は歓迎される文化です。

妊娠をしたら「よく食べて、大きくて健康な赤ちゃんを」という考え方が主流のイタリアでは、体重制限は日本と比べるとかなり緩め。妊婦さんを見ると、特に「食べて、食べて」と周りがたくさん食べることを勧めます。また、イタリアでは赤ワインは「血行に良い」とされていて、1日1杯程度なら、お勧めされているそう。

体重制限やワインには甘いイタリア人ですが、妊娠中に口にするものにはとても気を使います。トキソプラズマ感染を防ぐために、ナマモノは一切禁止。生肉、生魚だけでなく、生野菜までも外食では禁止され、自宅で食べる際にも、生野菜は消毒してから食べます。

妊娠期間中は、イタリア人も大好きな生ハムを我慢。出産後には生ハムのプレゼントが定番だそうです。

また、イタリアンパセリは食べると流産すると言われており、絶対禁止。日本でもイタリアンを食べる妊婦さんは注意してくださいね。

(文/しらべぇ編集部・砂流恵介・辰巳真理)


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