SMAP騒動のさなか、「ジャニーさん」は何をしていたのか
ジャニヲタ歴30年、ライターのナンシー関ヶ原です。
SMAP騒動の間、もっぱら「メリーさん」や「SMAPのマネージャー」がとりあげられていましたが、一方そのとき、同事務所の代表であるジャニーさんは何をしていたと思いますか?
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■SMAP騒動の間、ジャニーさんが通っていたのはあの老舗劇場
結論から言うと、ジャニーさんは騒動のさなか、名門劇場として知られる有楽町にある「帝国劇場」に足繁く通っていました。一体、どういうことでしょうか?
「帝国劇場」をはじめ「日生劇場」や「新橋演舞場」は名門劇場として知られ、すべて古く由緒正しい劇場ですが、実は1年のうちのかなりの期間を、ジャニーズ公演が占めています。
名門劇場が存続できる裏には、ジャニヲタがチケットをこつこつと買ってるところも大きいことを、ぜひこの機会に知っていただきたい!
テレビに出られるジャニーズタレントは、事務所内の本当に一握り。テレビにあまり出られないタレントは、これらの劇場に出演します。原作があり、劇場用に台本を起こすものが大半です。
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■ジャニーさんの頭の中がのぞける舞台? 「ジャニーズワールド」
そんな中、毎年行なわれる公演のひとつが「ジャニーズワールド」。日本語に訳すと「ジャニーさんの世界」です。
パンフレットによると、この公演はジャニーさんがモデルとなっている「プロデューサー」と、彼のショーにでる若い役者たちの物語。ジャニーさんの完全オリジナル書き下ろし脚本です。
SMAP解散騒動がおきた1月は、ちょうどこの「ジャニーズワールド」が開催中。お姉さんのメリーさんとSMAPのマネージャーさんがドンパチしているのを尻目に、ジャニーさんはこの舞台を毎日見に行っていたと週刊誌に掲載されていました。
「ジャニーズワールド」は若手ジャニーズタレントと、ジャニーズJr.総勢100名以上が出演。ワイヤーをつけた青年たちが天空を舞う、ジャニーさんの夢がつまったショーなのです!
事務所内の派閥争いから逃避し、毎日帝国劇場に通ってしまったジャニーさんの気持ちがわからなくもありません。
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■内容は「ボーイズラブ」かと思いきや、意外にもテーマは「反戦」
そんな「ジャニーズワールド」は、まさかのボーイズラブ的な内容か? と期待する方もいるかもしれませんが、そんな要素はゼロ。意外にも、テーマは「人間同士の争い」なのです。
プロデューサーとショーに出る青年たちが、時空を超え旅をする物語で、劇中には第2次世界大戦の章も。
ジャニーズJr.たちが特攻隊の衣裳をきて戦闘機に乗り込むシーンがあり、観客の女子中高生がびっくりしていました。
アメリカ人とのハーフであるジャニーズJr.ジェシーくんが米軍役を演じたり、パキスタン人とのハーフ、ジャニーズJr.増田良くんが劇中で、
「ぼくのふるさと、パキスタンはまだ経済的にきびしいですが」
といった社会的なセリフを言ったりする場面も。
ジャニーさん自身もアメリカで生まれ、戦時中に日本に疎開したといわれており、戦争や国家間の問題に強い思いがあるのかもしれません。
公演が終わり、帰っていく女子高校生らしき子が、「特攻隊のシーンさあ、マジでかわいそうじゃなかった? 泣きそうになったよー」と話していました。
アイドルのかっこいい姿を見に来たはずの女子高校生にも、ジャニーさんの平和への熱い思いが伝わったようです。世界平和については語れても、身内の騒動には口も出せないジャニーさん。なんともいえない人間味を感じてしまいました。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ナンシー関ヶ原)