高嶋ちさ子『ゲーム機ボキッ教育』で大炎上!でも業界的には…
ヴァイオリニストとしては異端の毒舌キャラで知られる高嶋ちさ子。新聞に掲載されたコラムをきっかけに「約束を守らなかったらゲーム機を壊す」などそのしつけ方が「厳しすぎる」「極端だ」と炎上している。
高嶋ちさ子さん「うちは夜7時以降は子供は電化製品は禁止のルール。破ったからゲーム機をバキバキに壊しました」 pic.twitter.com/ssAnwmq4uM
— るいの気になるチェック記事 (@rui_yamashi) 2016, 2月 14
高嶋を輩出したクラシック音楽界でも「決して過激ではない」「普通では?」という擁護の声がある一方で反論もあり、議論の的となっている。
果たして「厳しくて普通」という思考が生まれる業界とは? 現役音大生に生の声を聞いてみた。
■壊され経験者は意外といる!
擁護派の意見は大きく2タイプ。
「自分もゲーム機などを壊されたことがあり、普通だと思う」(20代・女性)
「しつけはそれぞれ、エピソードひとつで赤の他人に批判される筋合いはないのでは?」(20代・男性)
じつは音楽界では『壊されたエピソード』が少なくない。かつては「レッスンでうまく弾けないと楽譜を破る」伝説の先生も。
また日々のお稽古の中で子供の成果が著しくない際、親御さんが昂ぶって「譜面台を壊した」「ヴァイオリンの弓を折った」といった事例もよく聞かれた。
「3兄弟全員を東大に入れた母親」の教育法が話題になったが、ハイレベルな学校を目指す中で、他人から見ると「厳しすぎる」状況が生まれることはあるようだ。
「もちろん行き過ぎはいけないが、厳しくしてもらったおかげで今があるから、親には感謝している」という反応もあり、「厳しいかどうかは当事者でないと測れないのだから、他人が口出しすることではない」というのが擁護派の見解だ。
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■教育ママ自慢は反感を買う?!
一方、同じ音楽界でも反対の意見はある。
「高嶋氏の次男はチェロの練習をサボっていたためゲーム機を壊されたようですが、怒られたことによって、音楽を嫌いにならないでほしいなあと思うんです。音楽とは『音を楽しむ』こと。幼い頃から楽しむことを覚えてほしい」(10代・男性)
「『ゲームが一生できないことを嘆くより、ママからもう二度と信用されないということを心配しなさい』と高嶋さんはおっしゃっていたようですが、親が常に信頼する姿勢を見せないと、子供は人の顔色ばかりうかがうようになるのではと思います」(20代・女性)
しかし、もしかしたら大多数の人が不快に思ってるのは「私はこんなすごいことやってます。これでうちの子供はテストでいい点とりました、どうよ見て」的な香りかもしれない。これは件の『東大ママ』の炎上にも繋がる。
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■批判内容は本末転倒?!
賛成反対とは別に「厳しいのはいいけれどゲーム機がもったいない!」「高嶋さんにとっておそらくゲーム機はさほど高価なものではないから、庶民感覚でジャッジしないほうが良い」という、ゲーム機の価値についての声もあった。
しかし、こんな声も。
「私が高嶋さんの子供だったら、自分がどれだけDSを壊された事に怒ってたり、悲しんでいたとしても、赤の他人に自分の親を虐待って言われることの方が辛い」(20代・女性)
たしかに、外野が「虐待ではないか」と過剰に騒ぎ立てるのは、かえって子供を傷つけることに繋がり、本末転倒だろう。