牡蠣マニアが教える!熟成肉に生牡蠣オンの衝撃を隠れコースで体験!
ここ数年、とどまるところを知らない熟成肉ブーム。店ごとにオリジナルソースや塩などを提供することがほとんどですが、なんとそこに「牡蠣」を組み合わせた牡蠣肉コースを作ってしまったお店があると聞いておじゃましてきました。
場所は六本木1丁目にある肉屋 格之進F。熟成肉ブームの火付け役として肉好きの間では有名なお店です。
お店の代表の千葉さんが岩手出身ということで数多くの牡蠣を食べてきたことと、最高に美味しい牡蠣を提案する佐賀の漁師さんに出会えたことが肉と牡蠣を組み合わせるきっかけになったのだとか。
その漁師さん、牡蠣作りが上手すぎて、貝柱や殻の形、塩味までコントロールすることができるほどの腕前ということで、改めて牡蠣は作り手の技術や環境によって大きく変化するものなのだなぁと感心しました。
が、残念ながらこの日は天候が悪かった影響で佐賀の牡蠣が食べられず、アメリカのピュージェット産(種は糸島産)のものをいただきました。
牡蠣肉のコースは完全予約制で、最初から最後までずっと熟成肉と牡蠣を組み合わせたメニューが出てきます。最初は口慣らしということで熟成肉と牡蠣のタルタルキャビア添えからスタート。
お口でトゥルン。ふぁ〜っと香りとトロみが溶け込んできます。もうこの時点で牡蠣が肉の引き立てるためのソースとしての存在感を否応なく発揮していて、この先の長い肉と牡蠣の旅が確実に波乱万丈になることを予感させてきました。
続いては生牡蠣盛り合わせをいただき、牡蠣の基本に立ち返ります。新鮮で心臓がピクピク動いているのが見えるほどです。
熟成ランプ肉のサラダ、じゅうね(えごま)と牡蠣のソースです。サラダなのでレタスも一緒に食べますがもうただでさえ肉と牡蠣のインパクト強なところにじゅうねが加えられてレタスの存在感が0です。もうここまでくると、牡蠣肉たちの勢いは止まりません。
今度はローストビーフに牡蠣をくるんで食べるというのです。出てきたときの絵面はちょっとシュールです。
肉布団の上に牡蠣をのせると本当に牡蠣がグースカ寝ているかのようでちょっと可愛くも見えてきます。
くるくると巻きました。
想像してください。外側のローストビーフから染み出してくる肉汁にあとから牡蠣の旨味汁が混じり合ってきます。口の中でかめば噛むほど新たな旨味成分が生まれてくるような、美味しさの新世界を体験できます。究極のアミノ酸マリアージュは一度体験すると病みつきになりそうです。
そして極め付けは熟成Lボーンステーキ(サーロインリブロース)です。サシの入り具合がもうなんとも言えません。美しいですね。
焼いたステーキのそばにはやっぱり「牡蠣」がいます。ここも生牡蠣を合わせて食べるというのですが、どうやって食べるのだろう?と思ったら…
なんと”そのまま乗せる”だけでした。大胆すぎる組み合わせに驚きですがこちらも60日熟成のお肉のパワーに負けない牡蠣の濃厚さでド満足の味わいです。
そして最後は熟成肉の牛脂と牡蠣で作ったガーリックライスで締めとなります。
牡蠣肉の組み合わせ、想像よりもずっとパワフルかつ味の広がりがカラフルな世界でした。
熟成肉と牡蠣ラバーさんはテンション上がること間違いなしですよ。
こちらの牡蠣肉コースは店のHPなどには掲載されていない隠れメニュー。事前に予約すると食べることができるそう。詳しくはお店に直接お問い合わせください。
『格之進F』
http://kakunosh.in/restaurant/kakunoshin-f.html
住所 東京都港区六本木1-4-5 アークヒルズ サウスタワーB1F
電話 03-3505-0298
定休日 不定休
(文/しらべぇ編集部・denco)