宅配寿司チェーンが「人力車」や「籠」でデリバリー開始!?取材した結果…
ピザだと重すぎるという年配の方も楽しめ、お孫さんまでみんな満足できる世代を超えて好評な宅配メニューといえば『寿司』である。
特に子供の誕生日パーティーには「よーしじ-ちゃん奮発して1万円ぐらいの盛り合わせ頼んじゃうぞー!」と、子供と孫にいい顔を見せるおじいちゃんも多いだろう。
そんな幸せすぎる宅配寿司パーティーを、逆に不幸すぎてヤバい状況と比較して面白く見せる特設サイト「unhappy birthday」を作ったのが、宅配寿司チェーン『銀のさら』だ。
銀のさらを運営する株式会社ライドオン・エクスプレスでは、このように毎日「どうやったら美味しい寿司をみんなに届けられるのか」を真剣に考えているそうで、ある日も社員一同で企画を考えていた。
今回の議題は「銀のさらはお祝いの日でも使える本格的な寿司」だということを伝えるには、どうすれば良いのか? という会議らしい。
社員Aさん「やっぱり宅配ってだけで、なんとなく『本物感』って減っちゃうんですかねー?」
社員Bさん「そうですね…酢飯もお店で合わせてますし、マグロやサーモンなどの人気ネタもサクを丁寧に手切りして、一番美味しい状態で届けるよう工夫してるんですけどね…」
社員Cさん「ひらめいた! やっぱり本物感を出すならバイクじゃなくて人力車とか籠で持ってったらいいんじゃないの!? 江戸っぽくていいよね!」
その他社員「えっ…そ、そう…ですかね?(全員微妙な顔)」
…と、4名のうち3名が微妙な顔をしていたのだが、なにごともチャレンジ精神が大事! 本当に人力車や籠で寿司を宅配できるのか実験するらしい。
まさかコレが上手く行ったら人力車宅配寿司が生まれる奇跡的瞬間に出会えるかも!? と思ったので、取材させていただくことにした。
――ということで実験を依頼したのは某夢の国でも人力車を走らせたことがあるという、日本一の実績を誇る岡崎屋プロダクションの、岡崎屋惣次郎さん。
彼に「一番江戸っぽいのを頼む!」とお願いしたところ、人力車と籠のほかに、ちょっとノスタルジックな「輪タク」を用意していただけた。
果たしてこのみっつのなかで、デリバリーのプロのお眼鏡にかなうものはあるのだろうか!? まずは輪タクから実験開始だ!
最初は順調な出だしだったものの……
後ろでものすごく渋い顔をしている社員Cさん。なにがダメなのだろうか…?
結論:なんかフラフラしてて危ないので不採用
…という結果だった。確かにこれで通行量の多い車道を走って寿司を届けるのはかなりデンジャラスである。気を取り直して、次は人力車でチャレンジだ!
今回もスマホのストップウォッチで速度を計測しつつ、使えるか真剣な顔でジャッジするCさん。果たして結果は…?
結論:見ててすごくキツそうだしデリバリー担当が辞める可能性があるため不採用
確かに数百メートルならまだしも、キロ単位だとかなりキツそうだ…。和傘をさせば雨よけも雰囲気もバッチリだが、そういう問題でもないらしい。
こ、こうなったら最後は籠にかけるしかない! これは輪タクや人力車よりも江戸っぽさは満点なので、ちょっと期待できるかも!?
初めてCさんが笑っている…が、結果はどうだろうか?
結論:絵的に面白いけどふたりは人件費がかかるため不採用
ぜ、全部だめじゃないっすかー! (涙)
アンハッピーなことに今回は新しい宅配方法は生まれなかったが、せっかくなので江戸っ子の岡崎屋さんに銀のさらの寿司を食べてもらうことにした。
岡崎屋さん「うまい! 一番美味しい状態で届けられるならバイクで持って行ったほうがいいですよ!」
従業員さん「ホントですね…炙りトロとかめっちゃとろけてウマいですよ。宅配ナメたらダメですね」
と、お寿司の味に関しては江戸っ子おふたりも大絶賛であった。
残念ながら人力車宅配は見送りとなってしまったが、銀のさらがお客さんのハピネスを願い、「どうやったら美味しい寿司をみんなに届けられるのか」というチャレンジはこれからも続いていくことだろう。
上でお伝えした特設サイト「unhappy birthday」では、今回の失敗よりもシャレにならない面白外食例がたくさん公開されているので、ヒマなときやお寿司が届くのを待っているときにでも見てみるときっと笑えること間違いなし。
もうすぐお子さんの誕生日が来るというパパママは、子供におじいちゃんへ電話させ「ウチでお寿司パーティーやろうよ!(ニッコリ)」と声をかけると、おじいちゃんのおごりでハッピーな誕生日会を開けるかもしれないぞ!
参考リンク:宅配寿司 銀のさら / unhappy birthday
(文/しらべぇ編集部 提供/銀のさら)