糖質制限ダイエットの第一人者が急逝…不安の声に冷静な指摘も

2016/02/16 07:00

©iStock.com/kwanchaichaiudom
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15日、糖質制限ダイエットの第一人者として知られるノンフィクション作家の桐山秀樹氏が、心不全で急死していたことが判明した。61歳という若さであった。

桐山氏に近しい人は「桐山氏は亡くなる直前まで元気で、心不全・急性心筋梗塞で亡くなったことは明らか」という趣旨の声明を発表し、「糖質制限ダイエットが原因ではない」と伝えている。

しかし、影響力の大きかった人だけに、不安の声も広がっているようだ。



 

■ダメなのはダイエットじゃなく「糖質=害悪」という極端な考え方?

第一人者の急逝ということでさまざまな憶測を呼んでいる本件。しかし、「表面的な部分だけを取り上げるべきではない」と言う声も。

しらべぇ取材班が話を聞いた都内の医師K氏(37歳・男性)は「問題は人々の心の底にある、健康への安易な考え方だ」と指摘する。

「問題は炭水化物(糖質)の摂取量を制限することではなく、『炭水化物=害』のように思っている人が少なからずいること。本来、健康のためには欠かせない成分であるのに、中には『タンパク質と脂質しかとらない』と話す極端な方もいます。冷静に考えて、体に負担がかからないわけないですよね?


しかし、このような安易な『○○害悪説』がはびこりやすいこともまた事実です。アトピー治療ではステロイドが悪とされ、体質改善という名のもとに代替医療が行われています。また、抗がん剤を否定し、がんを放置する治療も世の中には存在します。


その他にも、『民間療法』と呼ばれるものはたくさんあり、療法によって害悪とされるものは変わります。


なにを選択するかは個人の自由ですし、実際なにが自分に合うかも人それぞれですが、負の側面や副作用にばかり注目して、その物質が持つ良い点まで忘れてしまう姿勢に関しては疑問と言わざるを得ません」


ダイエットは健康に直結するもの。結局、どちらも信頼できる医師のもとで、二人三脚で改善していくのが一番なのかもしれない。

(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓

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