ガンバ新スタジアム完成で柿落とし!あれ…ちょっと違う?

柿とこけら

去る週末の2月14日、大阪府吹田市の万博記念公園に新設されたサッカーJ1・ガンバ大阪の新たな本拠地、市立吹田スタジアムで、名古屋グランパスエイトを迎えたオープニングマッチが開催。

試合は、見事ホームのガンバが名古屋を3−1で破って、新スタジアム初勝利。「すいたスタジアム」という名前などどこ吹く風、会場は3万5千人を超えるファンで埋めつくされた。

吹田スタジアム1


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■落成して初めての興行は…

さて、スタジアムや劇場が完成して、初めて行なわれる試合や公演は「柿(こけら)落とし」と呼ばれる。さて、賢明な読者のみなさんは、ここで間違いに気づかれただろうか。

こけら落とし

そう、「こけら落とし」のこけらは、漢字で書くと「杮」。果物の「柿」ときわめてよく似ている字だが、図のように拡大すると柿は「木へんに市」でつくりの縦棒が途切れているのに対して、「杮(こけら)」は縦棒がまっすぐつながっている。


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■杮(こけら)って何? カキと違うの?

木くず
©iStock.com/klerik78

「杮(こけら)」とは、材木を削ったときに出る「木のかけら」のこと。建物に残った木くずを払う「総仕上げ」のような意味で、初公演がこう呼ばれるようになった。

記事タイトルのように「柿落とし」と書くと、昔話の『さるかに合戦』みたいになってしまうので気をつけよう。

(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト

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