「会社辞めたい」と思うのはできる社員より浮気症のさみしがり屋?
16卒の新卒採用は「売り手市場」とも言われた一方、「ブラック企業」という言葉もかなり世に広まった昨今。かつてより、「新卒で入社したらその会社ひと筋」という風潮も弱まっている。
仕事のストレスや企業の先行き不安、職場の人間関係でトラブルがあったりすると、「こんな会社、辞めてやる!」と思ったことがある人も少なくないだろう。
その実態について、しらべぇ編集部では働いた経験のある全国20〜60代男女1031名を対象に調査を実施した。
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■男性6割、女性は7割以上が「辞めたい」経験
全体では7割弱、女性はとくに高く4人に3人が「会社を辞めたい!」と思った経験があると判明した。全員が転職・退職したかは別だが、働く人たちの多くが仕事へのストレスを感じやすい状況であることは疑いない。
■年収別では2極化
「辞めたい願望」を年収別で見てみると、大きく2つの山があることがわかる。300万円以下の層では辞めたい願望がもっとも高い。非正規雇用が多いため、また給料と仕事内容との納得感が低い可能性がある。
一方、「もう少しで年収1000万」という人たちの辞めたい願望が高いのは、次の会社でのステップアップを意識しているからかもしれない。
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■辞めたいのは「仕事ができる人」じゃない?
会社を辞めたいと思う経験は、どのような人たちに多く見られるのだろうか? 仕事ができてチャレンジ精神に満ちている人なのか…調べてみたところ、意外なデータが見えてきた。
仕事ができる人・できない人では、5ポイント弱しか差が開いていない。一方で、「浮気症」を自覚していると、そうでない人と比べて約20ポイント、さみしがり屋とそれ以外でも約16ポイントの差がついた。
会社への不満や転職願望は、仕事以外の人格とも密接に影響し合っているようだ。
(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年7月24日~2015年7月27日
対象:勤務経験のある全国20代~60代男女1,031名