『運動部未経験の男』は使えない?帰宅部からは焦りの声
2月5日、ひとりのTwitterユーザーが「運動部未経験の男は、会社員として使い物にならない」という趣旨のツイートを投稿。各所で議論を巻き起こしている。
いや俺は体育会系とか全然好きじゃないんだけどな。エリートでもないのに運動部にも所属してなかった奴はマジでヤバいよなって話よ。
— kaba40 (@koba31okm) February 5, 2016
この主張では、「男なら普通にやることをやらずに育って、しかも他に取り柄もない奴をあえて仲間に入れたいか」ということだそう。
就職活動における大学の『体育会』の強さは常々指摘されているものの、これはあくまで大学の話であって、中学・高校時代の『運動部』の話ではない。
■運動部経験ないとやばいの?
アンケートサイト「マインドソナー」の調査では、「学生時代に運動部経験がないと、会社員としての資質にも影響してくると思う」と答えたのは全体の18.9%。
多くの人は運動部の経験と、会社員としての資質には相関関係はないと考えているようだ。
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■賛成派の意見は…
しらべぇではこの話題をさらに深堀りすべく、「運動部の経験で自分は変わったと思う」と語る男性に話を聞いた。
「私は幼い頃から体が弱く、進学校に進んだこともあり、ずっと帰宅部でした。しかし、もともとのガタイ自体は良かったこともあり、大学に入ってウェイトリフティング部に入ることに。上下関係に厳しい先輩が多かったものの、決して頭ごなしに怒らず、丁寧に教えてくれました。
ご馳走になる時は先に店の外に出ておいて会計を見ないことや、ご馳走になるからには先輩を楽しませるなど、当たり前のマナーを学んだりして。この時の経験は、社会人になった今でもかなり役に立っています」(男性・25歳)
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■一方、反対派の意見も
一方、『運動部経験者優遇』の価値観に異論を唱える人も。
「隣の部署の上司は『自称体育会系』のおっさんなのですが、新入社員のM君を後輩だと勘違いしているみたいでして…。あれしろこれしろと業務に関係ないことまで命令してるし、定時退社の日には『おい、ジムに行くぞ!』と連れて行っています。
周りから『可愛がってるんですねえ』と皮肉を言われても、本人はその意図に気づいていないみたいですね。そんな性格だから、仕事の上でも距離を置かれて、部下からも本音で接してもらえていない。『体育会系のノリを強要する=人と合わせることができないコミュ障』という典型例ではないでしょうか」(28歳・女性)
結局、なにを学べるかは、どんな部活か誰の下につくかによるのかもしれない。
(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓)