冷やして食べてもおいしい「白石温麺」ってそうめんと違うの?
白石温麺(しろいしうーめん)とは宮城県南部の白石市周辺で江戸時代の初期から生産されている。400年近くの歴史をほこる、まさに「ご当地麺」だ。
小麦から作られる白いストレートの乾麺は素麺のように見えるが、製法や形状に素麺とは違う特徴がみられる。そうめんと比べた白石温麺の魅力を紹介する。
■油を使わず、短く、太い
白石温麺は一般的に1人前分ずつ紙に包まれた状態で数把束ねられて販売されている。見た目で目を引くのはその短さ。
短い分束も太く、立てるとそのまま直立させることもできる。
素麺と並べるとその短さが際立つ。
定規で測ったところ、一般的な素麺が19cm以上であるのに対し白石温麺は9cmほどである。
太さはというと、乾麺の状態で白石温麺の直径が1.2mm程度、素麺の直径が0.7mm程度と白石温麺が太くなっている。
製法については、引き伸ばした麺を乾燥させて作る点は同じであるが、そうめんは伸ばす際に油を用いるのに対し、白石温麺は油を使用していない。
原材料欄にもそうめんには油が記載されているのに対し、白石温麺は小麦粉と食塩のみが記載されている。
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■つややかな白さと腰のある麺
次に茹で上げた状態で比較してみる。茹で上げた白石温麺は直径2.0mmくらいに膨れる。油を含まないため、小麦の白さが際立っている。
一方そうめんは透明感のある茹で上がりである。直径は1.5mmくらいになっている。
白石温麺はそうめんに比べ、太くこしがあるため暖めて食べてものびにくい。もちろん、そうめん同様冷やして食べてもおいしくいただける。今回は両方ともざるでいただいた。
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■色付き麺もあり、バリエーション豊か!
なお、白石温麺は宮城県内のおみやげ屋などで普通の白い温麺の他、たまごや抹茶などを練りこんだ色つきのものも購入することができる。
白石温麺は温めても冷やしてもおいしいノンオイルのヘルシー麺なのだ。
(写真・文/しらべぇ東北支部・ヤス)