小嶋陽菜が小説『痴人の愛』の表紙に…原作ファンが憤慨
谷崎潤一郎の傑作『痴人の愛』の表紙を、こじはるが飾っているが…炎上気味である。
19日、宝島社文庫から谷崎潤一郎の傑作『痴人の愛』が、AKB48小嶋陽菜の表紙で発売された。
この表紙の写真は、15万部以上を売り上げた小嶋の写真集『どうする?』(宝島社)のワンカット。『痴人の愛』の登場人物であるナオミを思わせる表紙だというのだが… 原作ファンの間では、小嶋の表紙起用に納得がいかない人がいるようだ。
痴人の愛のイメージは少なくともこじはるではない
— わん (@wan_01) February 19, 2016
こじはるの痴人の愛はない。できれば16歳くらいの何も変哲のない子が良い。
— たかくら・まさる (@MDR7506er) February 19, 2016
https://twitter.com/sironeco/status/700524924880834560
■『痴人の愛』あらすじ
まず、同作のあらすじを紹介しよう。
質素で平凡で、生真面目な電気技師・河合譲治が、浅草のカフェで美少女・ナオミに出会う(このとき譲治は28歳、ナオミは15歳)。
譲治はナオミの美貌に惹き込まれ、彼女を自分好みの妻に育てようと共同生活を始めることに。それから譲治は、愛欲の奴隷へと破滅的に堕ちていく。
ナオミは、今でいうハーフ美女の風貌。歳を重ねるにつれ彼女の周りには男友達が群がるようになり、譲治の知らないところで何人もの男性を誘惑して、カラダの関係を持つようになる…。
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■谷崎ファンが怒り「こじはるの起用者は原作を読んだのか?」
今回の小嶋の表紙を見た原作ファンの30代男性は、大いに憤慨している。それはなぜなのか?
「混血児と言われているぐらいハーフ顔だと原作で言及されているのに、こじはるにはそういう要素がない。
さらに、ナオミは出会ったころは影があって人馴れしてない感じがあった。おまけに、ちょっとぶっ飛んでいるところもある。そういう女性を想像しているはずなのに、『口内エ~ン!』とか叫びながら、馬券ばかり買っているこじはるとは重なりません。
ナオミを表現するには、『動物的な奔放さ』が望ましいです。性格的なものやキャラクター的なものを考えると、水曜日のカンパネラのボーカル・コムアイのほうがいいです」
彼が現代版ナオミに推したコムアイは、ヤフオク!のCMでもおなじみのアーティスト。独創的な世界観を持つアーティストで、たしかにナオミのイメージに近いものはあるかもしれない。
最後に彼は、次のように述べている。
「今回こじはるをイメージに推した人は、本当に原作を読んだのでしょうか? 谷崎潤一郎が描いているのは、女性という圧倒的な存在に対する崇拝からくる耽美だと思うんです。それを考えると、こじはるの持っているエロさというのはチープ。
…いろいろ言いましたけど、僕はこじはるのファンでこのカットが載ってる写真集を持っています。だからこそ、ちょっと今回の件は複雑なんですよ」
こうした思いを抱く人もいるが、こじはるを表紙にしたことで、まだこの名作を知らない層の手に届くことになりそうだ。
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)