じつは犯罪?『粗大ごみ』や『電車の棚の雑誌』の持ち帰り率は
ある人にとっては不要なものでも、他の人には「まだ使える」なんてことがある。粗大ごみ置き場に捨てられている家具などを見て、「欲しいなあ」と思った人もいるだろう。中には持ってきてしまった人もいるはずだ。
ただし厳密には、ごみ捨て場などに置かれた時点で、そこを管理する自治体や業者、団体などの所有物となるため、それを勝手に持ってくるのは犯罪となる。
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■粗大ごみから持ってきた経験は?
しらべぇ編集部が、アンケートサイト「マインドソナー」で調査したところ、粗大ごみから何か持ってきたことがあると答えた人は、およそ2割だった。
男性が多めながらも、女性もおよそ6人に1人の割合で持ち帰った経験のある人がいる。
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■古紙回収からは?
似たような状況で古紙回収もある。まとまった数の雑誌や漫画、文庫本などが捨てられているのを見つけた人もいるだろう。同じように「マインドソナー」で尋ねてみた。
全体の割合は、粗大ごみから少し減って19%。男女別では、男性が2ポイント減の23%に対して、女性はグッと減って11%。
重ねて書くと、ごみ置き場に捨てられたものでも、それを勝手に持っていくと、窃盗などの罪に問われる可能性があるので注意したい。
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■電車の網棚からは?
少し状況が異なるものの、電車の網棚に放置された雑誌はどうだろうか。こちらも「マインドソナー」で聞いてみたところ、次のような結果が出た。
全体の割合は30%で、粗大ごみから持ち帰った経験のある人よりも多い。しかし3つの質問で比較すると、男性の経験者は最大の40%になった一方、女性は最も少ない10%に留まっている。
ごみ置き場の粗大ごみと異なり、電車の網棚に放置された雑誌などは、買った人が所有権を放棄したと考えられるため、見つけた人が持って行っても構わないとの見方が強い。
「捨てればごみ、生かせば資源」なんてコピーもある。法に触れない範囲で、ごみを活かす方法を考えたいものだ。
(取材・文/しらべぇ編集部・県田勢)