事情通に聞いた「ファンが危険ドルオタに進化する12のステップ」

エンタメ

2016/02/28 07:00

©ぱくたそ
©ぱくたそ

AKB48をはじめ、さまざまなアイドルグループが活躍する昨今。アイドルたちの認知度は高くなる一方、彼女たちを応援するアイドルオタクという人々については、いまだに謎が多い。

「地上」と言われるメジャーデビューしているアイドルを応援する人もいれば、「地下」と呼ばれるアイドルを応援する人もいて、なかなか奥が深いという。しかし、奥が深いあまりに、中にはアイドルオタクの道から抜け出せなくなってしまう人もいるらしい。

今回、しらべぇ取材班はアイドルオタク歴20年のK氏(38歳・男性)にインタビューを行い、『普通のファンが危険ドルオタに変貌していく過程』を聞いた。



 

■危険ドルオタ誕生の12ステップ

①握手会に行くようになる

「すべてのスタートはここ。在宅のうちはファンであり、オタクではない」


②生のアイドルのかわいさに衝撃を受ける

「テレビで見ているのと違って、生のアイドルは清潔感にあふれ、細くて、小顔で、いい匂いがして、そこいらの女と違って清らかで、後光が差しています。この間48グループを卒業した松井玲奈ちゃんもやばかった…」


③Twitterのアイドル垢を作る

「共通の趣味を話せる人がほしくて、リア垢と違う、オタク用のアカウントを作ってファン同士の交流を始めます」


④レポブログを作る

「Twitterで飽き足らない人は、Amebaブログを開設して、握手会で話した内容や、ライブの内容をレポし始めます。備忘録と言いつつ、コメントもらうと嬉しい」


⑤握手券を積むなどして、ファンの間での地位を高める

「現場(握手会場やライブ会場などの総称)に頻繁に行くようになると、顔見知りも増え、推しメンが同じ人と仲良くなります。その結果、生まれるのがオタク間のマウンティングです。


『握手券何枚買った』とか『何回遠征した』とか『メンバーとこんな話をした』など、さまざまな要素でオタクとして格上かどうか判断しあう。非常に無意味な競り合い


⑥なにかにつけ「握手券何枚分だな…」と考えるようになる

「脳が握手券に冒されると、ご飯を食べるにも映画を見るにも『握手券2枚分か…』と考えるように。わずか数秒~数十秒の握手が、二時間の映画鑑賞よりも優先され、オタクは世間から乖離した価値観を持つように


⑦夜行バスやレンタカーで遠征を始め、やがてそれが普通になる

「地元の握手会で足りなくなると、地方の握手会に遠征し始めます。ただ、観光地はめぐらず、イベント会場やイオンホールのみ詳しくなります。京都パルスプラザへの行き方を知っていても先斗町は知らない、のように」


⑧生誕委員会に入る

「オタクなら一度は経験すべき、って感じ」


⑨「オタクとは…」という身勝手なあるべき論を口にするようになる

「『ライブ中に静かに見てるってなに? 一緒に盛り上げないと!』『握手会はお互いに楽しむ場所。真面目な話しかしないとかメンバー的に重いでしょ』と、独自のオタク論が芽生えます」


⑩メンバーのことを想うあまり、口調が強くなり説教みたいになる

「テレビ番組での振る舞い方をアドバイスしたり、社会人の先輩として注意したり、山口百恵時代からドルオタを続けてきた立場からの助言など…。愛情が暴走した結果、厄介なオタク化が起こります」


⑪その結果、メンバーと気まずい関係になるが反省はしない

「そんな過激なファンを流せるメンバーだけではなく、真面目に受け取る子も多い。結果、普通にケンカになります」


⑫それでも通い続けるが、メンバーがスキャンダルで卒業し、本物の『ドルオタ』になる

「アイドルの中には恋愛スキャンダルや学業を理由に卒業する子も少なくない。一度は悲しみに暮れるオタクも、やがて新しい推しを見つけることで乗り越えます。


そうして、底なし沼にハマっていくんです…アイドルのために仕事を変え、生活を変え、人生のすべてを捧げるようになる人も数知れず…」


(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓