飲み会でお酒を飲まない人は会費を安くすべき?
3月に入り、歓送迎会も増える季節だ。飲み会はうまくいけば楽しいイベントだが、ひとり数千円かかることを考えると、出費は少なくない。
そして、近年増加傾向にあるとされるのが「お酒を飲んでないから安くしてほしい」と訴える人の存在。「アルコールはソフトドリンクに比べて高いし、量も多くなりがち」というのがその理由だ。
「お金のことを話すのは野暮」「せっかくだし楽しく飲もう」という従来の風潮に対し、異論を投げかける彼らを、世間はどのように感じているのだろうか?
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■4人に1人は確実にイラつく
しらべぇ編集部では全国の男女1348名に「飲み会で『お酒を飲んでいないから安くしてほしい』と言う人に腹が立つ?」と質問したところ、該当したのは全体の25.9%。
男女別では男性22.9%、女性28.9%と、女性のほうが否定的であることがわかった。一般に、女性は男性よりも協調性が高いとされるが、お金に関してもそのようだ。
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■20代、30代男性がもっとも受け入れてる?
細かく見ると、もっとも怒らないのは20代、30代の男性であることが判明。実際に彼らに意見を聞くと…
「最近の若い子は飲まない子が多いし、仕方ない。お金もないしね」(30代)
「女子が安いってのに慣れていちいち怒るほどでもないし、無理に飲ませても訴えられたら怖いので」(20代)
「僕も飲まないのでむしろ助かる。お酒飲めない人だけで飲むのが一番」(20代)
若者のアルコール離れと貧困が叫ばれる昨今、非飲酒飲み会にも理解は進んでいる模様だ。
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■相手によっては変えるべき?
しかし、怒る人がいる以上、人間関係に悪影響を及ぼすこともあるらしい。「ノンアルコール割引」がムカつく人は、「お金が原因で仲が悪くなった経験がある」人が38.1%もいたが、これは腹を立てなかった人の経験率23.2%に比べて7割も大きい数値である。
たしかに、アルコールを飲めない人にとっては、飲み会は損に感じることも多い。とくに飲み放題の場合、負担は大きいだろう。しかし、仕事の得意先や年長者を嫌な気分にさせてしまった場合、将来的に自分が損害をこうむる可能性もある。
不本意かもしれないが、「お酒を飲んでないので安くして」とは言うのは気心の知れた関係だけにすべきのようだ。
(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年2月19日~2016年2月22日
対象:全国20代~60代の男女1340名