小学校入学前に子供が泳げるようになる方法【溜池ゴローの子育てコラム】
前回、「習い事」に関して書かせていただいたが、ワシの息子は「習い事」として、今も「水泳」「英語」「ピアノ」を続けている。中でも、「水泳」は4歳の頃から始めている。
なので今回は、「小学校に入る前に子供を泳げるようにする方法」のひとつとして、ワシら夫婦が息子に行ったことを書きたいと思う。
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■始まりは式根島での体験
現在ワシらの息子は11歳で、都内某スイミングスクールの水泳チームに所属する選手である。ほぼ毎日2時間半ほど練習している。
息子自身が泳ぐのが好きで、自分で決めてそうなったのだが、泳ぎの苦手なワシから見れば、「お前はマグロか!」とつっこみを入れたくなるくらい、よくもそんなに回遊魚のように泳げるものだと感心してしまう。
初めて息子を海に連れて行ったのは、伊豆七島にある式根島だった。息子がまだ2歳の頃だ。式根島の海に潜ると、多くの魚が泳いでいる光景を見ることができる。
そのときは、まだ息子は泳げなかったので、最初のうちはワシらの押すゴムボートに乗って、海の中を覗きこんでいた。
やがて、海に入りたがるので、海の中で抱っこしてやると、ワシらの体にしがみつきながら、深い場所にいる魚などをゴーグル越しに見るようになった。
息子は、初めて海に行った2歳の時点で、顔を水につけることができた。幼い頃から水を怖がらなかったのだ。
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■水への恐怖心がなかったわけ
なぜ、初めて海に入ったとき、2歳の息子が水を怖がらなかったか。その理由を考えてみると…… ワシら夫婦は、息子と風呂に入るとき、シャンプーハットなどは使わせず、シャワーでお湯をジャブジャブと頭からかけ、息子の体中を洗ってやっていた。
だから息子は、水が顔にかかったりすることに慣れており、初めて海に顔をつけるときも、あまり抵抗がなかったようだ。
そう考えると、あくまでもワシの意見だが……子供にはできるだけシャンプーハットなど使わず、顔に水がかかることは慣れさせておいたほうが良いのではないだろうか。
ちなみに、式根島は、東京の竹芝桟橋から高速船で3時間くらいの場所にあり、沖縄まで行かなくとも、近くで魚のいる海に子供を連れて行くには最適な島である。
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■息子が自ら水で遊ぶようになった瞬間
式根島の海で、楽しそうにしていた息子を見たワシら夫婦は、東京に帰って早速、区営のプールに連れて行った。
で、なにをしたかというと……息子にゴーグルを買ってやり、プールの中で「水中にらめっこ」をやってみたのだ。水中で息を止めて、ワシらとにらめっこをする……
そう、息子は「水中にらめっこ」で、息を止めて頭まで水につかるということが簡単にできるようになったのだ。
2歳の息子は、よほど面白かったのか、何度もワシらと水中で、にらめっこを楽しむようになった。そして、キャッキャッとはしゃぎながら、息をとめて頭から水につかったそのとき……
ワシは、息子の両手をつかみ、水中で引っ張ってやった。スーパーマンが飛んでいるときのように、手を伸ばし、足を伸ばした息子は、水中で引っ張られ、前に進むことに大喜びだ。そして、同じことを何度もおねだりしてきた。
ワシは、何度も勢い良く引っ張ってやるうちに、スッと手を離してやった……
すると、少しの間だが、息子が水中で浮いた。繰り返しそれをやっているうちに、息子は浮身ができるようになり、やがて、自分から水に浮こうとするようになったのだ。
そこからは、息子は自分から水で遊ぶようになり、水中で宙返りをしてみたり、 海に行けば、水に潜って砂の上に落ちている海藻を拾ったり…… まるでカッパのように海を楽しむようになった。
これがキッカケで、ワシら家族は毎年、日本の南端の島々を旅するようになり、やがて4歳になった息子は、自分から水泳を習いたいと言い出したのだ。
これが、息子が泳げるようになるまでに、ワシら夫婦の行ったことである。
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■子供が泳げるようになるために
ポイントをまとめておこう。
① シャンプーハットなどは使わずに、顔に水がかかることに慣れさせておく。
② 海やプールで楽しい思いをさせながら、顔を水につけさせる。
③ 浅めのプールで「水中にらめっこ」をやり、息をとめて止めて頭から水に浸かることを経験させる。
④ 水の中でスーパーマンごっこをやっているうちに手放してやる。
⑤ 浮身ができるようになったら、夫婦の間で水の中をケノビで行ったり来たりさせる。
これらが楽しくできると、必ず泳げるようになっているはずである。
ちなみに、昨年の夏、息子(当時10歳)と海に行くと、シュノーケルと足ひれをつけ、10メートルほどは自由自在に潜り、魚と戯れていた。
とういことで、今回は以上。
(文/溜池ゴロー)