メロンパンなのに亀の形!静岡市民自慢の『パン・サンジュ』

2016/03/09 11:30

パン・サンジュ

パン屋ほど、地域に密着しやすい店舗は他にないかもしれない。古来から米食文化を育んできた日本人も、ランチにパンを選ぶ人は多い。それはやはり、「昼は手軽に済ませたい」という心理があるのだろう。

だからこそ、パン屋は地域の人々から愛される。だがそうした店が、全国レベルで有名になるという例はあまりない。これは何とももったいない話である。


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■静岡市の隠れ家的パン屋

しらべぇ取材班が訪れたのは、静岡市葵区にある『パン・サンジュ』。

ここは静岡の各庁舎が集まる地区に所在し、しかもビルと駿府城の外堀に挟まれた目立たない位置にある。道路沿いに掲げられた大きな看板がなければ、誰しもが見過ごしてしまうだろう。

パン・サンジュ

だが、この店は今や静岡市中心部のランチ供給源のような役割を担っている。駿府城エリアに勤めている市民にとって、『パン・サンジュ』はもはや日常生活になくてはならない。


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■亀の甲羅はメロンパン

パン・サンジュ

どこのパン屋にも、必ずその店にしかないオリジナル作品がある。『パン・サンジュ』も例外ではない。ここの名物パンは、駿府城の堀に住む亀をイメージした『お堀カメ』である。甲羅の部分がメロンパンになっている。

パン・サンジュ

この可愛らしいパンの値段は、1個130円。『パン・サンジュ』の商品は、全体的に価格が安く抑えられている印象がある。物価高が叫ばれている昨今、こうした消費者に優しい店は少なくなっている。


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■この町の今

静岡市は今、商業施設の再開発が進んでいる。だが「商業施設」といっても、それは大型ショッピングセンターやアミューズメントパークとは限らない。町のパン屋も立派な商業施設であり、その経営には地元の理解と協力を必要とする。

お風呂カフェや500円ピザバーといった店舗が次々と登場する静岡市。ここはもしかしたら、大きな可能性を秘めた市場でもあるのかもしれない。

【パン・サンジュ】
住所 静岡県静岡市 葵区追手町9-18 静岡中央ビル1F
営業時間 7:00〜19:00

(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一

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