激安SIM「イオンモバイル」はどれだけ使える?速度を調査した結果
MVNOのなかでも格安、さらに全国のイオン店舗で契約ができる『イオンモバイル』が、話題になっている。
サービススタートの2月末には契約希望者が多すぎて受付を停止していたが、現在は予約を再開し、受付の数日後には開通できるようになった。
docomoの速度制限に毎月引っかかっていた記者は、データ通信専用・4GB980円のSIMを先日契約。理想としてはdocomoとさほど変わらないスピードが出ればもう少し容量の多い契約にし、MNPで音声通話SIMに切り替えられるとベストである。
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■結論から言うと…
さっそくdocomoと比べどれほど速度に違いがあるのか、実際に調べてみたところ…結論から言うと「まだヘビーユーザーは100%の乗り換えはムリ」という結果であった。
調査場所は契約を行ったイオン板橋店、繁華街の池袋、オフィス街の赤坂の3ヶ所。
計測にはドイツの会社が作った速度計測アプリ『SpeedSpot』、端末はFREETELの『Priori3S LTE』を使用。結果は以下のとおりだ。
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■各地の速度計測結果
①赤坂 イオンモバイルSIM
ダウンロード 11.00Mbps / アップロード 0.01Mbps
②赤坂 docomoSIM
ダウンロード 13.28Mbps / アップロード 14.88Mbps
③池袋 イオンモバイルSIM
ダウンロード 1.48Mbps / アップロード 0.01Mbps
④池袋 docomoSIM
ダウンロード 10.94Mbps / アップロード 7.24Mbps
⑤イオン板橋店 スターバックスコーヒーのWi-Fi
ダウンロード 3.19Mbps / アップロード 7.28Mbps
⑥イオン板橋店 イオンモバイルSIM
ダウンロード 2.64Mbps / アップロード 0.01Mbps
⑦イオン板橋店 docomoSIM
ダウンロード 21.97Mbps / アップロード 23.40Mbps
計測する時間や場所によって速度の差は大幅にあるため一概に良し悪しは言えないが、イオンモバイルはすべての場所においてアップロードの速度が非常に遅かった。
ダウンロードについては当たり前だが速度制限がかかった状態よりは圧倒的に早く、インターネットも特にストレスの無いレベルで使用できたため、メールやネットの閲覧であれば問題無いだろう。
「メールやTwitterやFacebookなどのSNS使用がメイン」、「数MBある重い画像はアップしない」というライトユーザーであれば、乗り換えても大丈夫かもしれない。
ヘビーユーザーにはまだまだ物足りないレベルだと正直感じたが、窓口もあるためお年寄りや子供に「取りあえず持たせておきたい」という人には、お勧めである。
(取材・文/しらべぇ編集部・熊田熊男)