人も街もつなぐ!宮城県大崎市の「幸福の黄色いポスト」

2016/03/11 06:30


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宮城県大崎市にある「幸福の黄色いポスト」。このポストがさまざまな「幸せ」を運んできてくれているという話を、耳にしたことはあるだろうか?


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■県内外から多くの人が投函に

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(画像出典:Amazon

丸型ポストを黄色に塗ったその名も「幸福の黄色いポスト」。これは少子化や仙台市など市街地への人口流入で「若者が過疎化した地元を活性化しよう」という目的で設置された。

映画『幸せの黄色いハンカチ』からインスピレーションを受け誕生したのは、読者が想像されるとおりである。

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普通のポストと同じように郵便を出すことができ、なんと県外からもこのポスト目当てに投函しにくる人も。「幸せを届ける」ポストと話題になり、年賀状結婚式の招待状をここから出す人もいるのだとか。

ちなみに、このポストの隣にあるのは大正デモクラシーで民主主義を唱えた吉野作造の生家跡。じつは、この大崎市白川は吉野作造のふるさとでもある。


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震災を乗り越え、人々の新たな輪をつなぐ

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ポストができたのは2005年。その後、08年に起きた岩手・宮城内陸地震で震度6弱、11年の東日本大震災で震度6強というふたつの大地震に見舞われている。

そんな中、黄色いポストは倒れることなく激しい揺れにも耐え抜き、今日でも力強く立ち続けている。


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■そして生まれるあたたかい輪

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大崎市の黄色いポストに端を発し、地域活性をめざして丸ポスト設置をしている地域が、今では全国各地に存在している。そのうちのひとつ、抹茶で有名な愛知県西尾市には「黄緑色の丸ポスト」がある。

そんなつながりから、3.11震災後に西尾市から300通を超える励ましの手紙が、黄色いミニポストに入れて届けられたそう。黄色いポストは、人々の絆をつなぎ、人も街も元気にしてくれている。

(文/しらべぇ編集部・かずきち

東北東日本大震災取材宮城
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