シャラポワだけじゃない! ナイキが契約解除したスター選手たち

「これ以上新規契約をしたくない」というナイキ社内の声もあるとか……。

2016/03/12 11:30


シャラポワ
画像はtwitterのスクリーンショット

女子テニスのトップスター、マリア・シャラポワが禁止薬物の使用を告白した。これを受け、シャラポワのスポンサーだったナイキが契約停止を表明した。

ナイキというスポーツ用品メーカーの名を知らない者は、この地球上ではごく少数派だろう。不動の地位に君臨する大企業とスポンサー契約を結んだアスリートは、言うまでもなく超一流の選手だ。

だが、ここ数年でナイキは契約選手たちの「素行」というものに目を光らせるようになった。そして反社会的、差別的な行為をしていると見なした選手を次々と手放している。



①マニー・パッキャオ(ボクシング)

フィリピンの英雄で、驚異的な打撃力を誇ったプロボクサーのマニー・パッキャオ。6階級制覇の絶対王者は、先月までナイキとスポンサー契約を交わしていた。

だがそれは、パッキャオのLGBT運動への反対を示す一言により帳消しになった。人間を「動物以下」と見なしたパッキャオの態度は非難の嵐を呼んだのだ。

ナイキはこれを受け、「我が社はいかなる差別も許さない」と発表。パッキャオとの契約解除に踏み切った。


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②レイ・ライス(アメリカン・フットボール選手)

NFLで活躍していたレイ・ライスの事件も、まだ記憶に新しい。

彼の場合は、エレベーターの中に設置された防犯カメラが決め手となった。夫人(当時は婚約者)と同行していたライスは、そのエレベーター内で夫人に暴行を働いたのだ。

ほとんどパンチに近い張り手を振り下ろし、夫人を失神させてしまった。

この映像がSNSで世界中を駆け巡ると、ライスはたちまちのうちにスターの座から転がり落ちた。そして彼のスポンサーだったナイキは、すぐさま契約解除を発表したのだった。

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③オスカー・ピストリウス(陸上短距離選手)
スポーツ取材ドーピングナイキ
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