ジャニーズ事務所が「ゴリ押しでキャスティングしてる番組」の見分け方

2016/03/14 10:30


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(写真は『SMAP×SMAP』HPのスクリーンショッ)

 ジャニヲタ歴30年のライター、ナンシー関ヶ原です。

フジテレビ「SMAP×SMAP」(以下、スマスマ)の女性チーフプロデューサーが制作現場から異動させられたという報道がありました。

彼女が担当していた枠には、関ジャニ∞、A.B.C.-Z塚田僚一君がレギュラーの番組もあるので、現在多くのジャニヲタがフジテレビに恐怖を感じています。

ご存じのように、テレビ局と事務所は切っても切り離せない関係で、事務所はキャスティングに大きな影響を持っているとされます。

そこで、記者の30年を超えるジャニーズ愛とジャニヲタ仲間たちとの徹底討論から導き出した、「ジャニーズ事務所が権力ふりかざし、自社タレントを無理にキャスティングした番組」と「そうでない番組」を見分ける方法をご紹介しましょう。


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■スマスマは地道な営業がきっかけ?

SMAPがデビューしたころは、空前の光GENJIブームが終わり「ジャニーズに飽きた」空気が流れていた時期。SMAPが苦戦するのもある意味、仕方なかったといえます。

そこで例の元チーフマネージャーI氏が知恵をしぼり、ジャニーズの常識をやぶってテレビ局に営業攻勢をしかけたそうです。そしてキャスティングに成功したのがフジテレビ深夜番組「夢がMORI MORI

そこで、SMAPにまさかのコントをやらせるコーナーがありました。一方で、キックベースというスポーツをやるコーナーも。くだけたコントもこなしつつ運動神経のよさも見せる…このバランスで女子中高生のハートをつかんだのです。

この番組で人気に火がついたSMAPはついにフジテレビでゴールデンに進出。「スマスマ」が始まりました。


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テレビ東京のお家芸とは

こう書くとSMAPはフジテレビのイメージが強いですが、じつはジャニーズが長く付き合ってきたテレビ局にテレビ東京があります。まだSMAPが売れていない1990年代、テレビ東京で「愛ラブSMAP!」という番組をもっていました。

その後も、テレビ東京は売れないジャニーズグループに平日深夜枠を提供してくれる優しいテレビ局。現在、テレビ東京毎週水曜深夜、Hey! Say! JUMPとジャニーズWESTという若手グループが交互に出演する「リトルトーキョーライフ」という番組が放送中。

番組スタート当初はジャニーズタレントを全面におす生放送を展開していましたが、視聴率が良くないのか、残念ながら今はジャニーズタレントはワイプに小さく出てるだけで、あとはおいしい料理がメインで放送される収録番組になっています。

このようにジャニーズ事務所の力で、視聴率が低くてもジャニーズタレントが出演しつづける番組枠があることは認めざるを得ないのです。


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関ジャニ番組の秘話

しかし、テレビ局社員が「どうしてもあのジャニーズタレントを使いたい!」と企画をねりにねって作る番組だってあるんですよ! フジテレビ「関ジャニクロニクル」(関東ローカル)がそれ。

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ジャニーズの歴史を考えると、SMAPは「ジャニーズなのに○○もできる!」という切り口で番組出演を開拓してきたグループ。その道のプロがやることを、自分たちに置き換えることに価値をおいてきました。

しかし、先述のフジテレビ「関ジャニクロニクル」は、SMAPが積み重ねた歴史から一歩ふみだした番組。この番組は、一言でいうとタレント本人の人間性自体をみて楽しむ番組なのです。

たとえば、部屋の中に急にボールが落ちてきてドッチボールがはじまるコーナー「いきなりドッジ」。ふだんはタレントが見せない本性をドッジボールを通して見てみようという企画です。

台本がない中で、自然と錦戸亮くんが戦略家になったり、渋谷すばるくんが体調が悪いふりをしたりと、メンバーの性格がにじみでて、人気を博しています。

この番組を企画したのはフジテレビ福山晉司ディレクター。テレビ雑誌「Bananavi!」での彼のインタビューによると一度、この企画はボツになったそうです。それなのに、再び企画書を出して今回の番組ができたとか!


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■ディレクターが語る関ジャニの「はみ出せる」魅力

Bananavi!」インタビューによると、フジテレビ福山さんは入社して6年目の2010年、歌番組で関ジャニの収録を担当したそうです。そのとき「メンバー同士の仲の良さを感じて」いつか仕事ができたらいいなと思ったとか。

インタビューのなかで福山さんは関ジャニ∞について「台本からはみ出すことが関ジャニの色」「一瞬ひるむようなところまで、しっかりしがみついて何ならそういう見えない境界や枠を壊し倒してしまう」と語っています。

関ジャニ「台本をはみ出せる」力をつけてこれた背景には、SMAPが苦労して獲得してきた「ジャニーズなのに●●できる」という自由と、芸人でも俳優でもミュージシャンでもない、なんのプロでもない、ジャニーズ独特のプライドの低さがあると思います。

SMAP解散危機の中、ジャニーズが今後も生き残るにはジャニーズにしかつくれないこの空気感を育てるしかない! がんばれジャニーさん! がんばれ関ジャニ(合掌)

(文/しらべぇ編集部・ナンシー関ヶ原

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