元恋人に未練で「ストーカー」を… 加害者になる人の特徴
最悪の事態にならないためにも、ストーキング事案の対策は今後もっと強化されなければいけないものだ。
■女性のストーカーも多い
また小早川氏によると、ストーキング事案の当事者は、加害・被害意識が曖昧だという。加害者の動機については、交際していたころの被害者に対する「疑問」や「疑念」、「要求」からくるものが多いよう。
こうしたことが放置されると、それはいつしか加害者にとって「屈辱感」へと変わり、法を犯してでも相手に復讐する権利があると思い込んでしまうようだ。
先述の調査では、「20代男性」が他の層よりもストーカー経験の数値が高かったと伝えたが、小早川氏いわく高齢男性のストーカーも増えているそう。さらに小早川氏が対応した案件では、女性のストーカーも非常に多いようだ。
元交際相手だけでなく、不倫関係で揉めてストーカーに発展した事例もあるという。
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■今後もっと強化を
同書の中で、小早川氏は「三鷹市女子高生ストーカー殺人事件」での警察の動きにも触れ、「加害者を迅速に検挙するなどの対応をとるべきでした」と綴っている。
ストーカー事件の報道を見ると、警察に被害届を出していながら被害者が殺されてしまうケースも少なくない。最悪の事態にならないためにも、ストーキング事案の対策は今後もっと強化されなければいけないものだ。
参考:小早川明子著『「ストーカー」は何を考えているのか』(新潮新書)
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の過去に恋人がいたことがある男女974名