蔵元に聞いた!お花見に持って行きたい日本酒選び5つのポイント
日に日に暖かくなり、福岡と名古屋ではすでに桜が開花。東京でも、今年のお花見は平年よりもやや早めと報じられている。お花見といえば欠かせないお酒の中でも、とくに日本酒はお花見にもっともふさわしいお酒といっていいだろう。
そこで、チケットが即完売することで知られる人気の日本酒イベント『若手の夜明け』に出場した日本酒蔵元に、「お花見に持っていく日本酒選びのポイント」を聞いてみた。
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①常温でもおいしいお酒
栃木県の蔵元「仙禽」がオススメする選び方は、「適温が広いお酒」。冷蔵庫でよく冷やして飲めばおいしいが常温では今ひとつ…といったタイプは、晴れて温かいことも花冷えもある屋外には向かないそうだ。
蔵からのオススメは、常温でもおいしい「クラシック仙禽 山田錦」。
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②料理ともお酒だけでも楽しめる
島根県の「出雲富士」からのポイントは、「食中酒としても楽しめる一方で、お酒だけでも味わえる」こと。飲食店と違って食べ物を補充するのが難しいため、お酒だけになったときでもおいしく味わえる一本は便利だ。
「出雲富士 純米吟醸山田錦」は、そんなお酒に仕上がったという。
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③ラベルが春らしくてかわいい
しらべぇコラムニストでもある、宮城県萩野酒造の佐藤蔵元からのオススメは、かわいいラベルの日本酒。桜の花をめでるネコの姿は、お花見する自分たちを重ねて楽しめる。
甘酸っぱさをきわだてた、今だけ味わえる純米吟醸の生原酒だ。こうした春限定ラベルや味わいを選ぶのも楽しい。
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④アルコール低めで帰り道も安心
お花見ではついつい飲みすぎてしまうことも。ハメを外すのはマナー違反だし、帰り道も危ない。そこで、和歌山県の蔵元「紀土」が勧めてくれたのが、アルコール度数が少し低めなタイプ。
一般的な日本酒は15〜17%ほどのアルコールを含むが、こちらの純米吟醸「春ノ薫風」はちょっと低い14%。アルコール度数はラベルに書いてあるので、参考にしたい。
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⑤春の料理には、やや酸が強いお酒
大分県の蔵「ちえびじん」に聞いたのは、季節の料理に合わせた選び方。春は苦味を楽しむ食材が増え、お花見の弁当には揚げ物も人気のため、酸味のある日本酒がよく合うとのこと。
こちらの特別純米は、おりがらみでフレッシュな酸味が春らしい一本。
首都圏では次の週末から始まりそうなお花見では、こんな視点でお酒を選んで持っていくのも楽しいだろう。
(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)