『劇場版 ウルトラマンX』は特撮ファン必見の大名作

コラム

2016/03/21 19:00

こんにちは、モノブライトのベース、出口です。 3月12日に公開された『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』、皆さん劇場に観に行かれましたか?

ウルトラマンXは「他者とのつながり」「共生」がメインテーマの作品。

今回の劇場版ではその一貫したテーマがより深く描かれると聞き、期待に胸を膨らませながら公開初日の朝一番に劇場へ行ってきたのですが、予想を遥かに超える大名作で上映中も目頭が熱くなる場面の目白押しでした。

その感動と興奮の勢いのまま、『劇場版 ウルトラマンX きたぞ! われらのウルトラマン』をレポートします。

ウルトラマンX


 

■随所に見られる過去作のオマージュとウルトラ愛

大きな特徴は、ウルトラマン(1966年放送)と、ウルトラマンティガ(1996年放送)の登場。

ウルトラマンは50周年、ウルトラマンティガは20周年。この両雄がウルトラマンエックスを挟んで並び立つ姿は、シリーズ原点、シリーズが復活した平成第1作、そして現在が光の絆でつながっている証なのです。

ウルトラマンX

とくに、ウルトラマンティガはこれまでのウルトラシリーズの世界観を一新したと言われる作品なので、他の作品に登場する場合、積極的に物語に絡む場面が見られませんでした。

しかし、今作ではティガの特殊な設定がうまく物語の枢軸に絡んでいるので、ティガファンにとって「これが見たかった!」という場面が存分に見られます。

余談ですが、私はティガが絡む場面で大号泣でした。


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■世界を地獄に変える「封印から蘇った強大な敵」

ウルトラマンになくてはならないもうひとりの主人公、それは怪獣です。今作の敵は閻魔獣(えんまじゅう)ザイゴーグ

ザイゴーグ

古代遺跡に封印されていましたが、とあることで封印が解かれ世界を地獄に変えるために大暴れ!

ウルトラマンが光ならば、ザイゴーグは完全なる闇であり純粋な悪。共生、共存の余地がひとつも見られない姿は、光であるウルトラマンとの対比が明確に表れています。

ザイゴーグの他に、ウルトラマン第7話に登場するアントラー、ウルトラマンティガ第1話のゴルザ、そしてウルトラマンX第1話のデマーガが別個体として出現。

長年のウルトラファンの方はお気づきだと思いますが、いずれの怪獣も「光の巨人と戦った怪獣」なのです。

それぞれが戦う場面で過去作品の戦闘テーマ曲が使用されている部分(とくにウルトラマンの戦闘曲『進めウルトラマン』のBGM)も見逃せませんので、是非、音楽にも集中してみてください。


■舞台挨拶も

映画が終わると、主演キャスト(神木正太郎隊長、橘さゆり副隊長、貴島ハヤト隊員、風間ワタル隊員はこの回登壇なし)と、ウルトラマンエックス、ウルトラマンゼロ、そして監督の田口清隆監督による舞台挨拶が。

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監督とキャストそれぞれの見どころ紹介では、男性隊員とともに現場の最前線で戦う女性隊員の山瀬アスナ隊員(坂ノ上茜さん)から「隊員はみんな乗り物に乗って戦っているのに、私はひとり、バズーカで戦っています!」と、パワフルな見どころを紹介。

他にも「劇中で隊員が操縦する合体メカが一瞬で分離する場面がいい!」といった、かなりマニアックなことも語られました。

作品への愛情溢れるトークの中、大空大地隊員(高橋健介さん)は愛が溢れ過ぎて「手短に!」とつっこまれ、会場は笑いに包まれた一幕も。上映後でしたが、すぐにもう一度見返したくなる気持ちでいっぱいでした。

この他にもギャグパートや小ネタが満載で、そのどれもがウルトラマンへの愛とリスペクトが込められています。丁寧な作劇、迫力の特撮。全年齢が楽しめる「これぞウルトラマン!」な作品ですので、劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

(文/モノブライト・出口博之


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