女子ウケだけじゃない!アニヲタが語る『おそ松さん』の魅力
2015年10月から放送開始し、まもなく最終回を迎える『おそ松さん』。赤塚不二夫作品のリメイクであり、豪華声優陣が声を担当することもあって期待度はもともと高かった。しかし、実際に開始すれば、アニメ業界を震撼させる社会現象に。
アニオタ女子の心をがっちり掴んだ印象の強い『おそ松さん』であるが、アニオタ男子からの人気もじつは高い。しらべぇ取材班は、毎クール50作品を視聴しているアニオタに魅力を聞いてみた。
■おそ松さんは声優人気で熱狂した?
「櫻井孝宏どの、中村悠一どの、神谷浩史どの、福山潤どの、小野大輔どの、入野自由どの。主演は女性ファンの多い声優陣であります。イヤミの鈴村健一どのも人気声優さんであり、彼らの発表は話題になりました。
その後、杉田智和どのや野島健児どののゲスト声優も女性ファンを狙い撃つキャスティングで見事。それゆえに、女子人気が高いと思われがちでありますが、実際はそれだけが人気の秘訣ではありません。
豪華声優だけで人気をとれるのであれば、『おそ松さん』と同時期の『昭和元禄落語心中』の声優陣も、石田彰どのに山寺宏一どの、林原めぐみどのと豪華過ぎであります。しかし、おそ松さんほどの人気は出ませんでした。
『おそ松さん』のキャラでもっとも人気が高いと噂される十四松を演じる小野大輔どのが参加したアニメ、『石膏ボーイズ』もあります。こちらは石膏がアイドルをするアニメで評判にはなりました。しかし、人気はおそ松さんに比べると…」
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■では、なぜおそ松さんは人気に?
「女性人気に関しては、オタ女子の妄想を膨らませるような設定の配置が絶妙だったのであります。かつてオタ女子界で伝説的に熱狂させた『ヘタリア』という作品があり、近年では『刀剣乱舞』が該当します。これらはキャラ同士の関係性がドハマリしたのであります。
そして『おそ松さん』は、きちんと赤塚不二夫ギャグを再現しています。一言でいえば、タブーへの挑戦やナンセンスギャグ。
じつは公式がオタ女子が喜ぶ展開を直接的に表現するのはタブーとされている行為であります。それを媚びていると指摘している方もいますが、むしろ逆。他にも有名作品をぶち壊すパロディや麻雀を知らなければポカーンとするほどの本格麻雀回もありました。
ヒロインがAV女優に見える泣ける恋愛回なんてものも…。はっきり言って、何が起こるのかわからない楽しさがあるのです。女性だけでなく、男性も充分楽しめる作品。
しかし、視聴者を置いてけぼりにするゆえに楽しめる人を選ぶ作品です。ハマれば熱量はすさまじいのであります。それが熱狂的人気を生み出したのでは」
予想外の展開が男女関わらず、ファンを楽しませているようだ。最終回ではどんな大暴れをみせてくれるのか。期待は高まるばかりだ。
(取材・文/しらべえ編集部・モトタキ)