「留学経験」と「学歴」就活に有利なのはどっち?
いよいよ本格的に学生たちの就職活動がはじまるこの時期。エントリーシート(以下ES)や履歴書に記入する学歴や留学経験、いったいどちらが人事の目にとまるのだろうか?
■留学経験が一歩リード
海外留学のEFが2016年3月に行った留学に関する意識調査によると、世の中的には「学歴」よりも「留学経験」の方が就活に有利に働くという意見が上回ったようだ。
たしかにに、ESや履歴書の項目から学歴を消す企業が増えているのは確かであり、新卒採用を行う企業側としても学歴を評価する動きは徐々に下がっているのかもしれない。
ただ、留学経験が、就活に有利に働く根拠はどこにもないし、本当に働くかも、もしかすると疑問が残るのではないだろうか。そこで、留学経験が就活に有利に働くポイントを考えてみよう。
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①英語でのコミュニケーション力、語学力
ひとつ目は、語学力。今やエントリーシートの中で、TOEICや英検のスコアを書かないことはなくなったと言って良いほど就活の際に語学力を聞かれるようになった。
留学をしたからといって、TOEICや英検のスコアを著しく伸ばすことは出来ないかもしれないが、外国人とのコミュニケーションをとる力は、TOEICや英検では測れない部分であり重要な力のひとつと言えるだろう。
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②イレギュラーな環境でも柔軟に対応できる経験
ふたつ目は、イレギュラー環境の中、もがいた経験が有利に働くと言えるだろう。
プロジェクトを進めていく上で、どうしても発生するイレギュラーをいかに上手く乗り越えるか、またその状況から逃げ出さずに解決に向け取り組めるかといったことは、社会に出る上で、重要な能力だ。
言葉も住む場所もイレギュラー続きの留学生活だからこそ身につく力であり、他の学生よりも魅力的に見えるポイントだ。
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③明確なキャリアビジョン
そしてみっつ目は、キャリアビジョンの明確さなのかもしれない。そもそも、留学をする学生たちは、遊びではなく、何かを求めて留学という手段をとっており、その目的がキャリアイメージに直結することが多いのではないだろうか。
そういった点では、就活間近になって付け焼き刃のように準備する学生たちよりも、しっかりと思いを伝える準備ができたと言えるかもしれない。
これからいよいよ就活が本格化するわけだが、企業には、就活生の学歴ではなく経験に価値を感じ、採用活動を進めてほしいと願うばかりだ。