神奈川・川崎でも神戸の「有馬温泉」に入れる?そのカラクリとは

2016/03/30 18:00

川崎有馬温泉

日本三名泉のひとつに数えられる「有馬温泉」。江戸時代の温泉番付では、西の最高位である「大関」に格付けされ、現在でも関西屈指の人気温泉地である兵庫県の名湯だ。

そんな名湯を、兵庫県からは遠い関東でも味わえたら、どうだろうか。じつは、神奈川県の川崎なら可能になるのである


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■川崎市宮前区の住宅街の中

川崎有馬温泉

東急田園都市線「鷺沼駅」から、バスを利用して10分ほど、徒歩でも約20分の閑静な住宅街の中に「有馬療養温泉旅館」は存在する。

横浜市営地下鉄「センター北駅(ブルーライン)」「北山田駅(グリーンライン)」からも、バスで10分ほどの距離。車で行けば、東名川崎インターから約5分と、アクセスは抜群だ。

一見、年季の入った渋いマンションのようだが、ここが温泉旅館だ。なぜ、「有馬温泉」なのかというと、ここの地名が「有馬」であるから。兵庫の有馬温泉とは、全く別物の温泉である。


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■フロントではワンちゃんがお出迎え

この日は日帰り入浴での利用する。入浴料は、2時間以内で、1200円。少々割高に感じる金額だが、バスタオル、小タオルも付いていて、浴室にはシャンプー、ボディーソープも完備されている。

フロントで支払いを済ませていると、館内からワンちゃんが登場。旅館のご主人が飼っているミニチュアダックスフンドだ。初対面なのに尻尾を振ってあいさつに来てくれた。

川崎有馬温泉

この子がとてもかわいく、客の中には「犬と遊んでいたせいで、時間制にも関わらず、結構時間を使ってしまう」という、人もいるらしい。


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■兵庫の有馬温泉もびっくりの「黄金の湯」

浴室は男女別でそれぞれ内湯のみ。一度に6、7人が入れそうな湯船がひとつのシンプルなつくりだ。しかし、そこに注がれているお湯は、とても個性的。

川崎有馬温泉

兵庫の有馬温泉もびっくりの、「黄金色」のにごり湯だ。泉質は「鉄泉」。鉄分を主体に、アルミニウム・マグネシウム・炭酸などの成分を含む、正真正銘の「療養泉」である。

湯温はちょうどいい温度だが、温泉の効果か、一瞬で温まり汗が噴出してくる。湯上り後も、何時間もぽかぽかが持続するほどであった。


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■こだわりの源泉かけ流し。味はとてもフルーティー

周辺の温泉入浴施設は、浴槽のお湯の加水・循環ろ過・塩素消毒を行なっているなか、ここではこだわりの「源泉かけ流し」での提供だ。

源泉温度が20.9度のため、浴槽内循環での加温は行なっているが、ライオンの湯口からは、新鮮な冷たい源泉が注がれている。

川崎有馬温泉

少し舐めてみると、鉄の風味と、ほのかな甘味を感じる。まるで「ハイボール」でも飲んでいるかのような、さわやかな飲み口だ。

本療養泉は、どちらかと言うと気軽に行けるレジャー感覚の温泉と言うよりも、温泉の効能を体感する「湯治場」のような雰囲気。しかし、一度入ると湯質の良さの虜になること間違いなしだろう。

【有馬療養温泉旅館】
住所 神奈川県川崎市宮前区東有馬3-5-31
日帰り入浴(11:00~22:00) :1,200円~
宿泊(一泊二食付):8,300円~
※その他、湯治滞在プラン等有

(取材・文/しらべぇ編集部・小松歩

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