予習3つで対策を!関西人は「左から後ろから下から」がお好き

2016/03/31 11:00

戎橋
©写真AC

4月の声を聞くと新年度・新学期。中には、初めての関西で新生活をスタートさせる人もいることだろう。

京都と大阪、神戸をひとくくりにして「京阪神」と呼ぶことがあるが、このエリアでの生活には公共交通機関が欠かせない。電車・バスなどには、利用者の間に定着している関西流「お約束」もいくつかある。


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① 追い越しは「左から」

エスカレーター
©ぱくたそ

広く知られるようになった風習「エスカレーター左空け」は、とりわけ首都圏での生活を経験した人が戸惑いやすいところだろう。

首都圏をはじめとする国内では「右空け」が多い。関西では、急ぐ人に左から追い越し・追い抜きしてもらう「左空け」が基本だ。

ただし京都とその周辺では、首都圏と同じ「右空け」がマナーだとする説も。空港や新幹線の駅など各地から人が集まる場所では、「左」「右」が両派入り乱れていることもある。


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② バスは「後ろから」

(写真は「神戸市交通局」Webサイトのスクリーンショット)
(写真は「神戸市交通局」Webサイトのスクリーンショット)

「エスカレーター左空け」に比べると、バスの「後ろ乗り」は話題に上ることがあまりない。

首都圏のバスでは、とくに均一運賃の場合に「前側のドアから乗車、運賃先払い、後ろ側のドアから降車」の「前乗り」をよく見かける。

一方、関西では「後ろ側のドアから乗車、運賃後払い、前側のドアから降車」の「後ろ乗り」が大半だ。

動線と所作が正反対の「後ろ乗り」には、「前乗り」で乗り慣れてきた人ほど落ち着きの悪さを感じるかもしれない。


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③ よろい戸は「下から」

よろい戸

「正反対」は、電車内でも見つけることができる。京阪神を結ぶ私鉄・阪急電鉄が窓の日よけに採用してきた「よろい戸」もそのひとつだ。

「よろい戸」はアルミ製で、窓枠の下部に収まっている。日差しを遮りたいときには、「下から」引っ張り上げて使う。

慣れない人は、取り扱いに注意したい。上げ下げの途中で手を離すと、大きな音を立てて収納部へ落ちてしまう。

そんな事情もあってか、伝統の「よろい戸」は新型車両などから順に姿を消し始めた。よくあるロールカーテンに取って代わられつつある。

なんにせよ最近は、「関西流」への固執が以前ほど見られなくなってきた感も。「郷には入れば郷に従え」と意識しすぎるのはやめて、「ところ変われば品変わる」と面白がってみるほうが新生活を楽しめそうだ。

(取材・文/しらべぇ編集部・前田昌宏

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