リンゴの香りがするバナナ「バナップル」でパイを作ると…
「バナップル」という、まるでリンゴのような味わいのバナナが注目を集めている。スミフルが開発したデザート系バナナのことで、フィリピンにあるバナナ研究所で歳月をかけて見つけ出した注目の新感覚フルーツだ。
果たして本当にリンゴの香りや味がするのか? しらべぇ編集部では生でそのまま実食するだけでなく、バナップルパイを作って試してみることにした。
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■ふじりんごに似た風味のユニークなバナナ
バナップルはあまり多くの店舗で扱われていないので、スーパーで偶然に見かけることがあればラッキー。
スミフルが提供しているバナップルのパッケージには、「爽やかな大人の甘さ。アップル風味?! のリッチな味わい」と書かれており、どんな味がするのだろうと好奇心を刺激される。
容器をあけて手によってみるとトロピカルな香りが漂うが、まだこの状態ではリンゴという印象はない。大きさは手のひらにすっぽり入るちょっと小ぶりなサイズ。
むいてみると、皮の厚みは想像よりもかなり薄かった。果肉の色も、表皮に黒ずんでいるところがあっても中は綺麗なクリーム色。
そして果肉に鼻を近づけると、なんと本当にリンゴの香りがするではないか。バナップルスペシャルサイトでは味覚バランス分析の結果が掲載されており、データを見るとふじりんごとバナップルの味わいがいかに類似しているかが数値でもわかる。
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■バナナでアップルパイの味を再現?
バナップルは鼻で嗅ぐとたしかにリンゴの香りが漂うのだが、口にしてみるとバナナとリンゴのちょうど中間といったテイスト。
では、生ではなく調理をするとどうだろうか? いよいよ、バナップルでのアップルパイ調理にとりかかる。
パイ生地の上にスライスしたバナップルとラムレーズンを並べ、好みの量のハチミツとシナモンシュガーをかけたシンプルなレシピで実験。
焼き上がりの香りはシナモンの効果もあり、バナナパイというよりはアップルパイに近い感覚。今回はスライスしただけのバナップルを使用しているため、見た目や食感はそのままバナナであった。
驚いたのは熱を通すことで味わいに変化が生まれ、リンゴやバナナに加えて焼きパイナップルのような要素のある味になったこと。今までに出会ったことのないフルーツの味で、とても面白い印象だった。
(取材・文/しらべぇ編集部・野山苺摘)