男子の永遠の憧れ・日本刀がもたらす意外な「問題点」とは
今も男子の心を虜にする日本刀の輝き。だがそれは、我々が思っている以上にデリケートであるようだ。
「日本はサムライの国」というイメージが、今でも海外にはある。これは我々が「アメリカはカウボーイの国」「イギリスは紳士の国」というおぼろげな印象を抱いているのと一緒で、実際は先祖が武士だった人は少数派だ。
だがそれでも、我が国日本は日本刀という武器の生産地であり、また「名刀」と呼ばれる逸品は全国各地に存在する。
■家に日本刀がある人の割合は?
男の子ならば、誰しも一度は憧れた日本刀。それを実際に所有している家の割合を調査してみた結果、全体の5%の人々が「ある」と答えた。
この割合を多いか少ないかは各自の感覚によるが、言い換えれば日本人の20人に1人が「自宅か実家に刀がある」ということだ。
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■刀と登録証の関係
刀の所持は、さすがに包丁のようにはいかない。銃のように所持者に対してのライセンスはないが、代わりに教育委員会が発行する登録証が必要になる。
そして、刀の所有者が変わった場合は該当の市町村の教育委員会に名義変更の届けを出さなければならない。すなわち、日本国内にある刀はすべて自治体の管理下に置かれるのだ。
古い蔵から百数十年ぶりに発見されたという場合も、ただちに警察へ届ける必要がある。我が国は、豊臣秀吉以来の「刀狩り」の国なのだ。
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■親から相続されるも……
そして刀は、定期的な手入れを必要とする。鋭い刀身に触れなければならないということもあり、ある程度の知識が不可欠。素人が行うのは非常に危険である。
これらの事情があるから、刀の相続はいろいろと問題を生みやすいという。高齢の日本刀コレクターが亡くなり、その財産は刀に関してはまったく疎い子供が引き継いだ。そういう場合は、親のコレクションを手放してしまう可能性が高い。
今も男子の心を虜にする日本刀の輝き。だがそれは、我々が思っている以上にデリケートであるようだ。
(取材・文/Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1,352名