大型連休は「船旅」が面白い!瀬戸内航路1万円プランも
5月の大型連休まで1カ月を切った。期間中、新幹線は混み合い、空港は出国ラッシュで阿鼻叫喚の巷と化す。しかし「船旅」を選べば、毎年のように繰り返される殺伐とした移動とは無縁の休日を過ごすことができるかもしれない。
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■船旅のコスパに注目
船旅のコスパは、新幹線や飛行機はおろか「青春18きっぷ」もびっくりするほどよいことがある。たとえば「宮崎カーフェリー」が提供する「早割28」なら、神戸・宮崎間を大人片道6,000円で移動できる。
下り便の出航は神戸発19時10分(日曜日は18時)。宮崎への入港は翌朝8時40分で、約14時間の船旅だ。
船内には手ごろな価格のバイキングレストランを備えるほか、無料の展望浴場も。雄大な海原を眺めつつ、日頃のうさばらしに「海のバカヤロー」と叫んでみるのもまた一興である。
ちなみにこの神戸・宮崎間は、「青春18きっぷ」(5日間有効、11,850円)を使って移動すると約27時間。運賃は2日分4,740円に換算できる。しかも乗り換え回数は10回以上だ。
乗りさえすればゴロゴロしている間に到着してしまう船旅の並々ならぬコスパを示す好例といえよう。
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■「連休なし」なら弾丸フェリー
「大型連休どころか休日すら…」という人には、関西(大阪・神戸)と九州(別府・大分・志布志)を結ぶ「フェリーさんふらわあ」を勧めたい。
同フェリーでは、2泊0日で往復10,000円の「弾丸フェリー」プランを打ち出している。
2泊0日とは、往復フェリー2泊・現地0泊の、いわゆる「とんぼ返り」。夕刻にフェリーに乗船し、翌早朝に現地へ着いたら、その日の夕刻、帰りのフェリーが出航するまで観光を楽しめる。
出発地へ入港するのは翌朝。人によってはそのまま出勤することも可能だ。下り便で行き先のひとつ・別府は名だたる温泉地。行き帰りは瀬戸内海の船旅になる。
別府では、市内を走る路線バスに一日乗車券がある。温泉のハシゴと併せ地獄巡りも可能だ。
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■海外へも船旅で
船旅は、何も国内に限ったものではない。「近くて遠い国」・ロシアへの旅には、鳥取県境港市とウラジオストクを結ぶ「DBSクルーズフェリー」がある。
就航している船は、パナマ船籍のイースタン・ドリームで、往復運賃は44,000円から。 途中、韓国東岸のトンへに寄港する2泊3日の船旅になる。
トンへ港では、停泊時間を利用しての上陸も可能。3国を回り「印象に残る旅」を楽しめそうだ。
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■船旅(フェリー)経験者は過半数
アンケートサイト「マインドソナー」を用いての調査によると、「フェリーで旅行に行ったことがある」という人の割合は約52%。過半数を超えているにもかかわらず、なぜかマイナーな印象を拭えない。
紹介したほかにも航路は多数。改めて目を向けてみると、旅の選択肢が広がりそうである。ただし大型連休中は予約が必須だ。
(文/しらべぇ編集部・上泉純)